「乗せる(のせる)」は「乗り物などに人や荷物をのっけること」、「載せる(のせる)」は「荷物をのせること」、「乘せる(のせる)」は「乗せるの旧字体」、「搭せる」は「乗り物にのせること」という意味です。「乗せる」が最も意味が広く、「載せる」「搭せる」は限定的な使い方をします。
「乗せる(のせる)」「載せる(のせる)」「乘せる(のせる)」「搭せる(のせる)」は、全て「のっけること」を意味する言葉で、何をのせるか・何にのせるかに違いがあります。 「乗せる」は、人や物を乗り物や台にのっけることです。 また、「父の背中の上に乗る」など人の上にのっける場合も使用することができます。 「乗せる」はもっとも広く一般的に使われます。 「乗」を含む熟語には「乗車」「同乗」「騎乗」などがあります。 「載せる」は、物を乗り物や台にのっけることです。 「載せる」は物をのせる場合にのみ使用できるという点が「乗せる」とは違います。 例えば「子供を膝にのせる」の場合は「乗せる」、「荷物を膝にのせる」の場合は「載せる」を使用するのが正しいです。 「載」を含む熟語には「搭載」などがあります。 また、「載せる」は印刷物として掲げることを表すこともできます。 この意味の熟語には「記載」「掲載」などがあります。 この意味は「乗せる」にはありません。 「乘せる(のせる)」は、「乗せる」の旧字体(簡略化される前の漢字)です。 意味や使い方は「乗せる」と同じですが、ほとんど使用されません。 「搭せる(のせる)」は、人や物を乗り物にのっけることです。 乗り物に人や荷物をのせる時のみ使用できる言葉なので、台や人の上などにのっける場合には使用することはできません。 「搭」を使用した言葉には「搭乗」などがあります。
「乗せる」は「のせる」と読みます。 「乗せる」の意味は
です。 一つ目の「ある物がある物の上にのるようにする」という意味では、例えば「ベットの上に子供を乗せる」というような使い方をします。 二つ目の「乗り物に人や荷物をのっける」という意味では、車や電車などの乗り物に人や荷物を乗せて移動することを表すときなどに使用します。 三つ目の「あるものを他の流れといっしょにして運ぶ」という意味では、例えば川の流れや風の流れ一緒に何かを運んだりすることを表すときなどに使用します。 四つ目の「体の動きなどがものの動きによく合致するようにする」という意味では、例えばリズムに合せて体を動かしたりすることを表すときなどに使用します。 五つ目の「一定の道筋や進路に従って順調に進むようにする」という意味では、例えば「仕事を軌道に乗せる」というような使い方をします。 この場合は、「仕事が順調に進むようにする」という意味になります。 六つ目の「基準とする一定の線に達するようにする」は、「売上を大台に乗せる」というように予め設定されている基準値に達することを表すときに使用します。 七つ目の「仲間として加える。参加させる」は、例えば「話しに乗る」というように相手の提案に賛成して協力することを表すときに使用します。 八つ目の「自分を相手の思惑通りに動かす」という意味では、例えば「相手ペースに乗せられる」というように使用します。
「乗せる」の例文
「載せる」は「のせる」と読みます。 「載せる」の意味は
です。 「載る」は、「机の上に荷物を載せる」というように、物の上に物をのっけることを表すときや、車などの乗り物に荷物をのっけることを表すときに使用します。 また、「雑誌に写真を載せる」というように印刷物として掲載することを「載る」「載せる」と表すことができます。
「載せる」の例文
「乘せる」は「のせる」と読みます。 「乘せる」の意味や使い方は「乗せる」と同じです。 「乘せる」は「乗せる」の旧字体です。 旧字体なので、新聞や公的文章には使用されません。
「搭せる」は「のせる」と読みます。 「搭せる」の意味は「乗り物にのせる」です。 「搭」には「のる。のせる。積み込む」という意味があります。 「搭」を使用した熟語には「搭乗」「搭載」などがあります。 例えば、飛行機などに荷物をのせることを「飛行機に荷物を搭せる」と表すことができます。
「搭せる」の例文