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「奢る」「驕る」「傲る」の意味の違いと使い分けを解説

「奢る」「 驕る」「傲る」は、すべて「おごる」と読みます。「奢る」は、飲食をご馳走するという意味です。「驕る」は、思い上がった態度をとるという意味です。「傲る」は「驕る」と意味は同じです。

「奢る」「驕る」「傲る」 の違い

奢る(おごる)
飲食をご馳走すること。
驕る(おごる)
思い上がった態度をとること。
傲る(おごる)
「驕る」と意味は同じ。

「奢る(おごる)」の意味は、自分の負担で同席者の飲食代を支払うです。 例えば「部下に食事を奢る」「今日は社長の奢りだ」などと使います。 「奢る」には、度を超えて贅沢をするという意味もあります。 この意味で使われることはまれです。 「驕る(おごる)」の意味は、権勢・地位・財産・才能などを誇って人を見下した態度をとることです。 例えば「権力を手にして驕る」「驕り高ぶる」などと使います。 ただし、「驕る」は常用漢字ではありません。 よって、新聞や公用文では「おごる」と平仮名で表記されます。 「傲る(おごる)」は、「傲る」と同義です。 ただし、「傲る」は表外読み(表外音訓)です。 よって、「傲る」も新聞や公用文では使用されません。

「奢る」の意味と使い方

「奢る」は「おごる」と読みます。 「奢る」の意味は、

  1. 度を超えて贅沢する
  2. 飲食をふるまう。ご馳走する

です。 「奢」には「おごる。おごりたかぶる。ぜいたくをする」という意味があります。 「奢」を含んだ熟語には「驕奢(きょうしゃ)」「華奢(かしゃ)」などがあります。 「奢る」は、過度にぜいたくな状態になるという意味で使われます。 例えば「口がおごっている」などと使います。 「口がおごっている」は、口が贅沢になってしまっているという意味です。 近年では、自分の負担で同席者の飲食代を支払うという意味で使われることが多いです。 例えば「今日は僕が食事を奢ります。」などと使います。 これは、自分が飲食代を支払うという意味です。

「奢る」の例文

  • 彼は口が奢っているので、値段の高い物しか口にしない。
  • デートの時は男性が奢るなんて誰が決めたのだろう。
  • 美味しいコーヒーを奢るのでぜひモーニングに付き合ってください。

「驕る」の意味と使い方

「驕る」は「おごる」と読みます。 「驕る」の意味は「権勢・地位・財産・才能などを誇って、思い上がった態度をとる」です。 「驕」には「おごる。おごりたかぶる。いばる」という意味があります。 「驕」を含む熟語には「驕慢(きょうまん)」「驕恣(きょうし)」などがあります。 「驕る」の意味は、権勢を得て優位な立場にあることを安住した結果、謙虚な心を失い得意になった、他を無視した行動に出てしまうことを表します。 例えば、「成功しかからといって驕ってはいけない」などと使います。 これは、成功をしても謙虚さを失って偉そうな態度をとってはいけないという意味です。 「驕る平家は久しからず(おごるへいけはひさしからず)」は、ことわざです。 「驕る平家は久しからず」の意味は、地位や財力を誇って思い上がった振る舞いをする者は、長く栄えることなく滅びるです。 ただし、「驕る」は常用漢字ではないため新聞や公用文では使用されません。 新聞や公用文では、一般的に「おごる」と平仮名で表記されます。

「驕る」の例文

  • 知らぬ間に心が驕るようになっていたのかもしれない。
  • 驕っている指導者の言うことは聞く気になれない。
  • 彼はどんなに良い業績をあげても驕り高ぶることは少しもなかった。

「傲る」の意味と使い方

「傲る」は「おごる」と読みます。 「傲る」の意味は、「驕る」と同じです。 「傲」には「おごる。あなどる。人を見下す」という意味があります。 「傲」を含む熟語には「傲慢(ごうまん)」「傲然(ごうぜん)」などがあります。 「傲る」は、表外読み(表外音訓)です。 表外読みとは、常用漢字表にのっていない読み方ことをいいます。 「傲る」は、新聞や公用文では使用されません。

まとめ

「奢る」「驕る」「傲る」は、すべて「おごる」と読む異字同訓です。 「奢る」の意味は、自分の負担で同席者の飲食代を支払うことです。 「驕る」の意味は、権勢・地位などを誇って、思い上がった態度をとることです。 「傲る」の意味は、「驕る」と同じです。 例えば「今日は先輩のおごりでご飯を食べる」であえれば、「奢る」を使います。

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