「生い立ち(おいたち)」と「育ち(そだち)」の違いをご存知でしょうか。 「生い立ち」と「育ち」には明確な違いがあります。今回は「生い立ち」と「育ち」の意味と違い、使い分け方を紹介します。
「生い立ち(おいたち)」と「育ち(そだち)」は、どちらも成長することを意味しますが、微妙に意味合いが違います。 「生い立ち」は、誕生から大きくなるまでの成長の過程そのものを表します。 ゆうなれば、誕生から大きくなるまでの個人の歴史を指します。 例えば、「不幸な生い立ち」「生い立ちを語る」などと使います。 また、町など人間以外のものの成長に対しても使用することも可能です。 例えば「この村の生い立ち」などと使います。 「育ち(そだち)」は、成長する過程そのものではなく、成長過程での環境や人間関係、教育、しつけ、経済状態、場所など人間の育てられ方を表します。 例えば、「育ちがよい/悪い」「育ちがわかる」「都会/温室育ち」などと使います。 「育ち」は生き物の成長に対してのみ使用します。
「生い立ち」は「おいたち」と読みます。 「生い立ち」の意味は「成長すること」です。 特に、どこでどのように育ったかの経歴のことを指します。 「生い立ち」は、誕生から大きくなるまでの成長の過程すべてを表します。 例えば、「不幸な生い立ち」などと使います。 「不幸な生い立ち」の場合、幸せとはいえないような成長の過程をたどってきたことを表しています。 「生い立ち」は、「企業の生い立ち」のように生物以外の成長や歴史に対して使用することも可能です。 生物以外に対して使用する場合の「生い立ち」は、「歴史」という意味になります。
「生い立ち」の例文
「育ち」は「そだち」と読みます。 「育ち」の原義は「育つこと」です。 特に、成長する過程での環境や人間関係、教育、しつけや経済状態、場所など人間の成長の仕方を表します。 例えば、「都会育ち」などと使います。 また、成長後の関係や評価を表し、「育ちが悪い」「育ちがわかる」などと使います。 「育ち」は生物以外に対しては使用することができません。
「育ち」の例文