「お貸しする」の意味は、自分の物を（時間を限って）他人に使わせるという意味です。ビジネスシーンで自分が相手に貸すことを伝えるときに「お貸しします」「お貸しいたします」などの敬語表現で使います。
「お貸しする」は「おかしする」と読みます。 「お貸しする」の意味は、「物などを人に貸す」です。 「貸す」には「自分の物を（時間を限って）他人に使わせる」という意味があります。
「貸す」についている「お」は、謙譲語の接頭辞です。
接頭辞「お（ご）」敬語の種類は文脈によって尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなります。
接頭辞「お」は尊敬語と認識されていることが多いため、自分の動作に対して接頭辞をつけることに対して違和感があるという人が多いです。 しかし、このように接頭辞は尊敬語・謙譲語のどちらにもなるので自分が貸すことに対して接頭辞をつけて「お貸しする」としても間違いではありません。
「お貸しする」は、品詞分解すると「お」＋「貸す」＋「し」＋「ます」となります。 「貸す」についている接頭辞「お」は謙譲語です。 「し」は「する」の連用形です。 「ます」は丁寧語です。 「お貸しする」は謙譲語の接頭辞のみを使った敬語表現ですが、丁寧語「ます」をつけることでさらに丁寧になります。
「お貸しいたします」は、品詞分解すると「お」＋「貸す」＋「いたす」＋「ます」となります。 「貸す」についている「お」は謙譲語です。 「いたす」は「する」の丁重語です。 丁重語とは、謙譲語Ⅱともいわれ自分の動作をへりくだることで相手に敬意を示すという点で謙譲語と同じですが、通常の謙譲語とは違い聞き手・読み手に敬意を示す敬語です。 「ます」は丁寧語です。 「お貸しします」の「する」を丁重語「いたす」にすることで、謙譲語＋丁重語＋丁寧語になるのでより丁寧な敬語表現になります。
「お貸しする」は、自分が相手に何かを貸すことを伝えるときに使います。 例えば、備品を貸してほしいと依頼をされたときなどに「お貸しいたします」などと使います。 また、相手に協力をするという意思表示をするときに「力をお貸しいたします」などと使うこともできます。
【件名】 新商品「△△△」について 【本文】 柿本商事 総務部 藤沢様 お世話になっております。 株式会社PONEY営業部の立川です。 本日は弊社新商品「△△△」のご案内で連絡いたしました。 この度、12月1日（月）に新商品「△△△」を発売することが決定いたしました。 商品資料を添付いたしますので、ご確認いただければ幸いです。 ご希望であればサンプル品をお貸しいたします。 遠慮なくご連絡いただければと存じます。 よろしくお願いいたします。 立川
【件名】 PCについて 【本文】 新入社員 各位 お疲れ様です。 総務部の遠藤です。 新入社員の皆様に、業務で使用するPCについてご案内いたします。 今後は、実際にPCを使用して業務を行います。 PCを持っていない社員は会社でお貸ししますので、申請書をご提出ください。 申請書を添付いたしますので、ご確認お願いいたします。 何か不明な点があれば遠藤まで遠慮なくご連絡くださいませ。 よろしくお願い申し上げます。 遠藤
「貸し出し」は「かしだし」と読みます。 「貸し出し」の意味は「金銭、本などの品物、その他を貸すこと」です。 例えば、依頼をするときに「貸し出し可能でしょうか」などと使うことができます。 「貸与」は「たいよ」と読みます。 「貸与」の意味は「貸し与えること」という意味です。 「備品を貸与する」などと使うことができます。
「お借り」は「おかり」と読みます。 「お借り」の意味は「あとで返す約束で、他人のものを一時的に自分のものとして借用する」です。 「○○をお借りしたいです」などと使います。 「拝借」は「はいしゃく」と読みます。 「拝借」の意味は「借りること」の謙譲語です。 例えば「備品を拝借します」などと使います。
