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「お間違い」と「お間違え」の意味の違いと使い分け

「お間違い」と「お間違え」の違いをご存知でしょうか。今回は「お間違い」と「お間違え」の違いをそれぞれの意味と使い方と合せて紹介しますので是非参考にしてください。

「お間違い」と「お間違え」の違い

お間違い
「間違う」の名詞形に接頭辞「お」で自動詞で使う
お間違え
「間違える」の名詞形に接頭辞「お」で他動詞で使う

「お間違い」と「お間違え」の違いは、実質的に「間違い」と「間違え」の違いです。 「間違い」と「間違え」は、どちらも間違った日本語ではありませんが、「間違い」を使うのが普通で、ビジネスシーンではこちらが推奨されます。 例えば、ビジネスシーンでは「お間違えございませんか」より「お間違いございませんか」がベターです。 「間違い」は「間違う」の名詞形で、「間違え」は「間違える」の名詞形です。 自動詞の(目的語をとらない)場合は、「間違って答える」などと「間違う」を使う傾向にあります。 他動詞の(目的語をとる)場合は、「答えを間違える」などと「間違え」を使う傾向にあります。 名詞形の場合は、「間違いさがし」「間違いない」などほとんど「間違い」を使用します。 それ自身が間違っている、という自動詞のニュアンスからきていると考えられます。

「お間違い」の意味と使い方

「お間違い」は「間違う」の名詞形に接頭辞「お」をつけた言葉です。 「間違う」の意味は

  • 判断や計算の結果が正しいもの、あるべき状態や結果とは異なるもの
  • 失敗、しくじり。また適切でないこと

です。

接頭辞「ご(お)」の敬語の種類は、文脈によって尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにでもなります。

  • 目上の人の動作を高めて敬意を示す接頭辞の「ご」は、尊敬語
  • 自分の動作をへりくだり相手に敬意を示す接頭辞「ご」は、謙譲語
  • 言葉をただ丁寧に言うためにつける接頭辞「ご」は、丁寧語

相手が間違う事に対して使用する場合の接頭辞「お」は尊敬語になります。 ただし、自分が「間違う」という場合は、自分が勝手に間違いを犯しているだけなので行為の対象がいません。 よって、「間違い」に謙譲語の接頭辞「お」をつけることはできないので注意しましょう。 例えば、自分が記入したものに間違いがないかを確認したいという場合は「間違いないですか」「間違いないでしょうか」とするのが正しいです。

「お間違い」の例文

  • お手持ちのチケットに記載されている座席はそちらでお間違いないでしょうか。
  • 枚数を確認し、お間違いのないようお願い申し上げます。

「お間違え」の意味と使い方

「お間違え」は、「間違える」の名詞形に接頭辞「お」をつけた言葉です。 「間違える」の意味は、上述した「間違う」と同じです。 「お間違え」の場合も、相手が間違うことに対して使用するので接頭辞の「お」は尊敬語です。 この場合も、行為の対象がいないので自分が間違えたということに対して謙譲語の接頭辞「お」つけて使用することはできません。

「お間違え」の例文

  • お荷物をお間違えのようですので確認させていただきたく存じます。
  • はい、こちらの番号でお間違えございません。

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