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「お間違いないでしょうか」の意味と敬語、使い方、言い換え、英語を例文つきで解説

「お間違いないでしょうか」は俗に言うバイト敬語です。レストラン等で注文を取った店員が「以上で、お間違いないでしょうか」などと使うのは実は間違っています。今回は「お間違い」と「お間違え」の違いや、「お間違えないでしょうか」の正しい使い方と例文を紹介します。ぜひ参考にしてください。

「お間違いないでしょうか」とは

「お間違いないでしょうか」は自分に使うのは正しくない

「お間違いないでしょうか」は俗に言うバイト敬語です。 レストラン等で注文を取った店員が「以上で、お間違いないでしょうか」などと使うのは間違っています。 敬語の接頭辞「お」は、尊敬語・謙譲語・丁寧語にもなりますので、自分自身に対して「お」を使うのは必ずしも間違いではありません。 謙譲語として自分をへりくだるために、目上の人に対する自分の行為に「お」を付ける場合はしばしばあります。例えば「ご説明する」などがあります。 しかし、「間違い」の場合は行為の対象がいません。自分が勝手に間違いを犯しているだけなので「間違い」に謙譲語の接頭語「お」をつけることはできません。 したがって、上述のような場合は「間違いないでしょうか」とするのが正しいです。 一方、相手が間違いをしてないか確認する時に、「お」を尊敬語として使い、「お客様のご記入内容にお間違いないでしょうか」などと使うのは正しいです。

「お間違い」と「お間違え」の違い

「お間違い」と「お間違え」の違いは、実質的に「間違い」と「間違え」の違いです。 「間違い」と「間違え」では、どちらも間違った日本語ではありませんが、「間違い」を使うのが普通で、ビジネスシーンではこちらが推奨されます。 「間違い」は「間違う」の名詞形で、「間違え」は「間違える」の名詞形です。 自動詞の場合は、「間違って答える」などと「間違う」を使う傾向にあります。 他動詞の場合は、「答えを間違える」などと「間違え」を使う傾向にあります。 名詞形の場合、「間違いさがし」「間違いない」などほとんど「間違い」を使用します。 それ自身が間違っている、という自動詞のニュアンスからきていると考えられます。 したがって、「お間違いございませんか」と「お間違えございませんか」の場合は、名詞なので「お間違いございませんか」が正しいです。

「お間違いないでしょうか」の言い換え

自分が間違いをしていないか、目上の人に確認する時に使える言い換えを紹介します。

よろしいでしょうか

「よろしい」は「よい」を丁寧にした語です。 「よろしい」の意味は、

  • 許可する
  • 差し支えない、認められる
  • どうでもよい、不要だ

となります。 「でしょうか」は「だろうか」の丁寧語で、未来のことや不確定のことについての疑問・質問の意を表す言葉です。 「よろしいでしょうか」で「問題ないでしょうか」「差し支えないでしょうか」と相手に問う言葉になるため「お間違いないでしょうか」と言い換えることが可能です。

問題ないでしょうか

「問題ない」は、「問題」という言葉に「ない」という否定の言葉がついた言葉です。 「問題」は、「入試問題」といったような「回答を求められる問い」という意味や、「批判・論争・研究の対象となる事型」・「困った事柄・課題」という意味があります。 この場合の「問題」は、「困った事柄・課題」を意味しています。 「問題ない」で「困った事柄・課題がない」という意味になります。 「問題ないでしょうか」の「でしょうか」は「だろうか」の丁寧語で、相手に問題がないかを問うときに使用できる敬語表現です。 「お間違いないでしょうか」を「問題ないでしょうか」に言い換えることができます。

「お間違いないでしょうか」の使い方と例文

相手に間違いがないか確認

「お間違いないでしょうか」は、相手に間違いがないか確認をするときに使用されます。 例えば、必要書類に記入をしてもらって、書き間違えがないかどうかを確認するときなどに「お間違いがないでしょうか」を使用することができます。 上述したように、自分がしたことに間違いがないかを確認する場合には「お間違いないでしょうか」は使用できないので注意しましょう。 「お間違いないでしょうか」は、「間違い」に尊敬を表す接頭語の「ご」と、「だろうか」の丁寧語「でしょうか」を使用した敬語表現なので、目上の人に使用することが可能です。

例文

  • お手持ちのチケットに記載されている座席はそちらでお間違いないでしょうか。
  • 記入していただいたお電話番号はお間違いないでしょうか。

「お間違いないですか」「お間違いございませんか」とも

相手に使う場合の「お間違いないでしょうか」ですが、「お間違いないですか」でも十分に丁寧な敬語です。 「お間違いないですか」は、「問題」に尊敬を表す接頭語の「お」と丁寧語の「です」を使用した敬語表現です。 「お間違いないですか」でも問題なくビジネスシーンなどで使用することができます。 また、「お間違いございませんか」とするとより丁寧になります。 「お間違いございませんか」は、「間違い」に

  • 尊敬を表す接頭語の「お」
  • 「ある」の丁重語「ござる」の連用形「ござい」
  • 丁寧語「ます」の未然形「ませ」に打ち消しの「ぬ(ん)」
  • 疑問の終助詞「か」を

つけた丁寧な敬語表現です。 丁重語とは、動作の対象ではなく話を聞いている相手に敬意を示すために使用される敬語表現です。 自分の動作をへりくだることで相手に敬意を示す「謙譲語」と同じ種類の敬語で、「謙譲語Ⅱ」ともいわれます。

返事は「間違いございません」「お間違えございません」

「お間違いないでしょうか」と聞かれて、問題がないときの返事は 「はい、間違いございません」「お間違えございません」と返すのが適切です。 「大丈夫です」も丁寧語ですが、かなりフランクな印象があるのでビジネスシーンなどかしこまった場面では「間違いございません」「お間違えございません」がよいでしょう。 また、「◯◯でよろしいでしょうか」と聞かれた場合に「はい、よろしいです」と返すのも間違いではありません。ただ、「△△さんはいらっしゃいますか」と聞かれたときに「はい、いらっしゃいます」と返事をしないのと同じで、「よろしいです」だと違和感を与えてしまうことがあります。 「よろしいでしょうか」と問われた場合も「問題ございません」「お間違えございません」を使用するのが無難です。

「お間違いないでしょうか」の英語

correct

「お間違いないでしょうか」の英語は、「正しい」を意味する「correct」を使って表現することができます。

Is this correct?

これでお間違いないでしょうか。

This is what you mean, correct?

こういうことで、お間違いないでしょうか。

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