1. TOP
  2. 日本語
  3. 意味の違い
  4. 「御社」と「貴社」の違いと使い分け

「御社」と「貴社」の違いと使い分け

「御社(おんしゃ)」「貴社(きしゃ)」は、どちらも相手の会社を指して使う言葉です。「御社」は話し言葉として使う言葉で、「貴社」は書き言葉として使う言葉です。しがたって、面接などでは「御社」を使い、メールや履歴書では「貴社」を使うのが正しいです。

「御社」と「貴社」の違い

御社(おんしゃ)
相手の会社を敬っていう語。口語として使われる。
貴社(きしゃ)
意味は「御社」と同じ。書き言葉として使われる。

「御社」の意味と使い方

「御社」は「おんしゃ」と読みます。 「御社」の意味は「あなたの会社」です。 「御」は、経緯や丁寧さを表す語です。 「社」は、「会社」の略です。 「会社を表す「社」に「御」をつけて「御社」とすることで、相手を敬ってその人が属する会社をいう語になります。 「御社」は、口語として使うことがほとんどです。 例えば面接などで「御社に入社を希望する理由は〜...」などと使います。 文章で書き言葉として使っても間違いではありませんが、一般的には口語として使われる言葉であるということを頭に入れておきましょう。 ただし、「御社様」という使い方は誤りです。 「御社」ですでに相手を敬う表現になっているため、さらに相手を敬う語である「様」をつけること、丁寧すぎてかえって失礼です。 「様」をつける場合は「○○社(会社の名前)様」とします。

「御社」例文

  • 本日、御社に商品を発送いたしましたので連絡差し上げました。
  • 来週中にも、御社にお伺いしてよろしいでしょうか。
  • 御社には、こちらの案が最適かと存じます。
  • 御社の◯◯様宛に、バイク便にて送付いたしました。
  • 前職の経験を生かしながら、早く御社に貢献できるように努力してまいる所存です。
  • 御社の求人を拝見し、お電話いたしました。私◯◯と申します。

「貴社」の意味と使い方

「貴社」は「きしゃ」と読みます。 「貴社」の意味は「あなたの会社」です。 「貴」は尊敬を表す接頭辞でもあります。 「貴」は相手または相手に属する物を表す語に付いて、敬意をもって「あなたの」を表すことができます。 よって「社」に「貴」をつけた「貴社」は尊敬語になります。 「貴社」は、主に書き言葉として使います。 「貴社」には、「記者」「汽車」「喜捨」など同じ読みの言葉が多く存在するため、会話の中で何を指しているのかわかりやすくするために、口語として「貴社」を使わなくなったと言われています。 「貴社」は、メールや手紙、履歴書やエントリーシートなど文書や書類の作成などで使うことが多いです。 例えば、 手紙の挨拶の定型句として「貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」「貴社のますますのご活躍をお祈り申しあげます」 などと使います。 ただし、メールや手紙で「貴社」を使いすぎてしまうと、少々しつこい印象を与えてしまいます。そんな時は、代わりに「(会社名)様」」を使います。 「貴社様」とするのは「御社様」と同様に誤用です。 「様」にも尊敬を表す意味があるので「貴社」に「様」をつけることはできません。

「貴社」の例文

  • 来週までに、貴社に商品を発送いたしますので少々お待ちください。
  • こちらの方で検討した結果、貴社にお願いしたいと考えております。
  • 今日中に貴社のホームページを確認いたします。
  • 貴社には大変ご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございません。
  • 貴社におかれては今年で創業100周年を迎えられ、誠におめでとうございます。
  • 貴社に提案から製造までを担当していただけることとなり、大変ありがたく存じます。

トレンド

カテゴリーランキング

  1. TOP
  2. 日本語
  3. 意味の違い
  4. 「御社」と「貴社」の違いと使い分け