1. TOP
  2. 日本語
  3. 敬語
  4. 「お知らせいたします」の意味と使い方、敬語、言い換えを例文つきで解説

「お知らせいたします」の意味と使い方、敬語、言い換えを例文つきで解説

「お知らせいたします」は「知らせる」という意味の敬語表現です。相手に情報などを知らせるという意思表示をするときに使います。今回は「お知らせいたします」の意味や敬語、使い方、言い換え表現などを解説します。

「お知らせいたします」の意味

「お知らせいたします」は「おしらせいたします」と読みます。 「お知らせいたします」の意味は「知らせる」です。 「知らせる」には「新しい情報を相手に伝える」という意味があります。 「いたします」の意味は「する」です。

「お知らせいたします」の敬語

「お知らせいたします」は、品詞分解すると「お」+「知らせる」+「いたす」+「ます」となります。 「知らせる」についている接頭辞「お」は謙譲語です。 接頭辞の「お(ご)」は、尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなります。 この場合は、自分の動作をへりくだり相手に敬意を示すためにつけているので謙譲語です。 「いたす」は「する」を意味する補助動詞の丁重語です。 丁重語とは、謙譲語Ⅱとも言われ、へりくだることで相手に敬意を示すという点で通常の謙譲語と同じですが、動作の対象ではなく、聞き手・読み手に対する敬意を示す敬語です。 「いたす」は漢字で「致す」と書きますが、補助動詞は平仮名で表記するという決まりがあるので、「お知らせいたします」と書くのが正しいです。 「ます」は丁寧語です。 したがって「お知らせいたします」は、謙譲語+丁重語+丁寧語の正しい敬語です。 目上の人に対して使うことができます。

「お知らせいたします」は、二重敬語ではありません。 二重敬語とは、一つの語に同じ種類の敬語を2つ以上重ねて使用することを指します。 「知らせる」という一つの語に対して、「お」と「いたす」の2つの謙譲語が使われているため二重敬語といわれることがありますが、「いたす」は丁重語であり、謙譲語ではないので、二重敬語にはあたりません。

「お知らせいたします」の使い方と例文

情報などを知らせる

「お知らせいたします」は、情報などを知らせることを相手に伝えるときに使います。 例えば、新商品について新しい情報が入ったら教えるという意思表示をするときです。 また、メールの文頭に「~ついてお知らせいたします」などと記しておくと、一目で何についてのメールなのかわかるようになります。

ビジネスメール例文

懇親会の詳細を知らせる

【件名】 懇親会について 【本文】 営業部各位 お疲れ様です。営業一課橋本です。 4月20日(金)に予定しております、懇親会の詳細をお知らせいたします。 詳細は下記の通りです。 日時:4月20日(金)18:30〜 場所:プライベートダイニング馬民 緑谷駅前店 住所:緑谷市青山町1-22-33 会費:3000円 なお、予約の関係上、欠席される方は4月15日(月)までに幹事の橋本までご連絡くださいませ。 お忙しい中恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。 橋本

商品の再入荷を知らせる

【件名】 商品「△△△」 【本文】 長谷川道子様 いつも当店をご利用いただきましてありがとうございます。 ショップ〇〇商品部の遠藤です。 この度は商品「△△△」にお問い合わせいただき誠にありがとうございました。 商品「△△△」の入荷日は現在未定でございます。 大変申し訳ございません。 入荷次第、改めてお知らせいたします。 ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。 ショップ〇〇 遠藤

敬語の言い換え

お知らせさせていただきます

「お知らせいたします」と似た敬語表現に、「お知らせさせていただきます」があります。 「お知らせさせていただきます」は、「知らせる」に謙譲語の接頭辞「お」をつけて、「させてもらう」の謙譲語「させていただく」に丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「いただく」は「もらう」という意味で、自分が何らかの利益を得ることを表します。 「させていただく」の「させる」は許容を表します。 「させていただく」を使用するには、

  • 相手から許可があるか
  • 自分に利益があるか

の2つの条件が必要です。 「お知らせさせていただきます」の場合は、直接的に許可を得ているわけではないので、やや大袈裟な表現といえますが自分が知らせることをへりくだった謙虚な表現として使われることが多いです。 しかし、クドい印象があるのでシンプルに「お知らせいたします」を使う人が多いです。

お知らせ申し上げます

「お知らせ申し上げます」は、「おしらせもうしあげます」と読みます。 「お知らせ申し上げます」の意味も「知らせる」です。 「申し上げる」は「する」の謙譲語です。 本来は「言う」の謙譲語ですが、「ご(お)〜申し上げる」で「する」という意味の補助動詞になります。 補助動詞は平仮名で表記する決まりがあるので、本来は「もうしあげます」と平仮名で書くのが正しいですが、「申し上げます」の場合は慣用的に漢字で表記されることのほうが圧倒的に多いです。 「お(ご)〜申し上げる」は、「お(ご)〜する」よりも敬意の度合いが高いので「お知らせいたします」よりも「お知らせ申し上げます」のほうが丁寧で改まった敬語表現です。

お知らせします

「お知らせいたします」は、「お知らせします」とすることもできます。 「お知らせします」は、「知らせる」に謙譲語の接頭辞「お」をつけて「する」の連用形「し」に丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「お知らせします」も正しい敬語表現で目上の人に使うことができますが、「する」を丁重語「いたす」にした「お知らせいたします」のほうが丁寧です。

「お知らせ」の類語

ご報告

「ご報告」は「報告」に接頭辞「ご」をつけた言葉です。 「報告」の意味は「告げ知らせること」です。 特に、任務のなどの経過や結果を知らせることをいいます。 例えば、仕事の進捗状況を伝えるときなどに使います。

ご通知

「ご通知」は「通知」に接頭辞「ご」をつけた言葉です。 「通知」の意味は「必要な事柄を関係者に知らせること」です。 「ご通知」は、特定の人や不特定多数に一定事項を知らせる行為で、法律効果を伴うものにものにも使うことができます。 例えば、納税の督促や事業認定の告示などに対して使います。

ご連絡

「ご連絡」は「連絡」に接頭辞「ご」をつけた言葉です。 「連絡」の意味は「情報などを知らせること」です。 「ご連絡」は、物事の内容を簡単に伝えるときに使います。

トレンド

カテゴリーランキング

  1. TOP
  2. 日本語
  3. 敬語
  4. 「お知らせいたします」の意味と使い方、敬語、言い換えを例文つきで解説