「お問い合わせいたします」は「問い合わせする」という意味の敬語表現です。今回は「お問い合わせいたします」の意味や敬語、使い方、敬語の言い換えなどを解説します。
「お問い合わせいたします」は「おといあわせいたします」と読みます。 「お問い合わせいたします」の意味は「問い合わせする」です。 「お問い合わせ」には「不明点などを聞いて詳細を確かめる」という意味があります。 「いたします」の意味は「する」です。
「お問い合わせいたします」は品詞分解すると「お」+「問い合わせる」+「いたす」+「ます」となります。 「問い合わせる」についている「お」は謙譲語の接頭辞です。 接頭辞「お(ご)」は尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなります。 この場合は、自分の動作をへりくだり相手に敬意を示すためにつけているので謙譲語です。 「いたす」は「する」の丁重語です。 丁重語とは謙譲語Ⅱともいわれ、自分の動作をへりくだることで相手に敬意を示すという点で謙譲語と同じですが、通常の謙譲語とは違い聞き手・読み手に敬意を示す敬語です。 「ます」は丁寧語です。 したがって「お問い合わせいたします」は、謙譲語+丁重語+丁寧語の正しい敬語表現です。 目上の人に対して使うことができます。
「お問い合わせいたします」は、不明点などがあったときに相手に連絡することや、これから連絡することを伝えるときに使います。 例えば電話で問い合わせする際に予め「〜についてお問い合わせいたします」などと許可を得るときに使うことができます。
などクッション言葉と併用するとより丁寧です。 クッション言葉とは、相手に何かを依頼したり、お断りをする場合などに言葉の前に添えて使用する言葉のことです。クッション言葉を使うことで接的な表現をさせることができ、丁寧で柔らかい印象を与えることができます。
【件名】 貴社製品に関するご確認 【本文】 株式会社AAA 商品管理担当様 突然のメール失礼いたします。 株式会社BBBの岡本と申します。 現在、弊社では貴社製品「△△」の導入を検討しております。 それに伴い、下記の内容についてお問い合わせいたします。 1 製品の詳しい使用方法 2 電力の使用量 3 以前御社で取り扱っていた製品「○○」との違い 12月12日(火)11:00頃にご連絡させていただきたく存じますが、ご都合いかがでしょうか。 お忙しい中恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。 岡本
「お問い合わせいたします」は、不明点などがあった場合にまた連絡するかもしれない旨を伝えるときにも使うことができます。 例えば、取引先の相手との打ち合わせ後のお礼のメールなどの文末で「また何か不明等あった場合はお問い合わせいたします。よろしくお願い申し上げます」などと使います。
【件名】 お打ち合わせのお礼 【本文】 株式会社あいうえお 営業部 高田美智子様 お世話になっております。 本日合同プロジェクト「△△△」についてお打ち合わせいただきました、株式会社かきくけこの目黒です。 本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂きありがとうございました。 また、貴重なご意見をいただきまして感謝申し上げます。 今回ご提案いただきました件に関しましては、社内で一度検討させていただきます。 何か不明点等あった場合は、またお問い合わせいたします。 引き続きよろしくお願い申し上げます。 目黒
【件名】 在庫確認のお願い 【本文】 BOOK株式会社 商品管理担当 亀田様 お疲れ様です。 株式会社フォルトゥナ営業部の飯尾です。 現在発売中の「△△△」についてお問い合わせいたします。 現在「△△△」の在庫状況をお教えいただけないでしょうか。 商品名:△△△ 数量:30個 納期:10日15日(水) 在庫があれば、商品の仕入れをお願いしたく存じます。 お忙しい中大変恐縮ですが、ご回答のほどよろしくお願い申し上げます。 飯尾
「お問い合わせします」も正しい敬語表現です。 「お問い合わせします」は品詞分解すると「お」+「問い合わせる」+「する」+「ます」となります。 「問い合わせる」についている接頭辞「お」は謙譲語です。 「ます」は丁寧語です。 したがって、「お問い合わせします」は尊敬語+丁寧語の正しい敬語表現です。 「お問い合わせいたします」と「お問い合わせします」の意味は同じです。 しかし「お問い合わせします」よりも、尊敬語+丁重語+丁寧語の「お問い合わせいたします」のほうが丁寧な敬語表現です。
「お問い合わせさせていただきます」は「問い合わせてもらう」という意味の敬語表現です。 「お問い合わせさせていただきます」は品詞分解すると「お」+「問い合わせる」+「させていただく」+「ます」となります。 「問い合わせる」についている「お」は尊敬を表す接頭辞です。 「させていただく」は「させてもらう」の謙譲語です。 「ます」は丁寧語です。 「させていただく」を使うには
の2つの条件が必要です。 「問い合わせさせていただきます」は、問い合わせること対して直接的に許可をとるわけではない場合は、やや大袈裟な表現といえますが、自分が問い合わせことをへりくだった謙虚な表現として使われることが多いです。 どうしても気になる場合は、「お問い合わせいたします」などと言い換えましょう。
「ご質問いたします」は「ごしつもんいたします」と読みます。 「ご質問いたします」の意味は「質問する」です。 「質問」には「わからないことや疑問点などを尋ね、説明を求めること」という意味があります。 「〜についてご質問いたします」などと使うことができます。
「お尋ねいたします」は「おたずねいたします」と読みます。 「お尋ねいたします」の意味は「尋ねる」です。 「尋ねる」には「返事を求めてわからない事柄を人に聞く」という意味があります。 「〜についてお尋ねいたします」などと使うことができます。
「伺います」は「うかがいます」と読みます。 「伺います」の意味は「聞く」です。 「伺う」は「聞く」「訪問する」の謙譲語です。 質問をするときに「〜について伺います」などと使うことができます。