「リアコ」の意味と使い方を正しく理解していますか?「リアコ感」とするとまたニュアンスが変わる点にも注意です。「リアコ」の意味と使い方、類語を例文つきで解説していきます。
「リアコ」は「リアルに恋している」の略です。 「リアルな子(?)」の略ではありません。 略し方によっては「リア恋」とする場合もあります。 「リアコ」は、職場や学校で恋に落ちた時に使うのではなく、アイドルや俳優、二次元キャラなどに対して本気で恋愛感情をもつことを指します。 アイドルなどに本気で恋している状態を指す場合もあれば、アイドルを本気で好きになっている人を指す場合もあります。 ちなみに「リアコ」は女性ファンに対して使います。これは「コ」が女性の名前に多い「◯◯子」と被っているからだと思われます。 熱狂的なファンは皆ある意味「恋」しているわけなので、どこからが「リアコ」なのか、厳密には定義が難しいです。 「リアコ」は「同担拒否」な人が多いです。 「同担拒否」とは、「応援している対象が自分と同じである他のファンと絡みたくない」という意味で、「推しメンが被ることを拒否すること」です。 同担のSNSでブロックしたり、誹謗中傷したりする場合もあります。 「リアコ」の中には相手が大好きなのに近づけなくて「しんどい」「つらい」と感じる方もいます。 「リアコ」を辞めたいけど辞められないと悩んでいる方もいます。 しかし「リアコ」が叶わないわけではありません。「リアコ」から最終的に配偶者に選ばれた方もいます。その極みがトム・クルーズの元妻ケイティホームズです。 「リアコ」の中にはストーカー行為に及んでしまう方もおり、「気持ち悪い」「うざい」とネガティブな感情を持っている人がいるのも事実です。
「リアコ」の類語は「ガチ恋」があります。 「ガチ恋」とは「ガチンコで恋してる」の略です。 アイドルや二次元キャラを単なるファンの立場で応援するのではなく、本気で恋してしまっている人を指します。 「リアコ」と同じく、人を指すことも、恋している状態を指すこともあります。 もともとはアイドルが好きな男性ファンに対して使っていた「ドルオタ用語(「ドルオタ」は「アイドルオタク」の略)」で現在は男女に対して使うことができます。
「リアコ感」は「リアルに恋している感じ」という意味とは少し違います。 「こちらがリアルに恋してしまうような雰囲気を醸し出している」という意味合いです。 「リアコ感」は言い換えると「彼氏感」です。 本来は舞台の上や雑誌の表紙なのでキラキラした存在であるアイドルが、SNSなどで何気なく見せる表情や私服からにじみ出る親近感に対して使います。 テレビでしかみれなかった存在が、SNSの発達で身近に感じられるようになったからこそ生まれた感覚といえます。 「リアコ感」のことを「リアコみ」という場合もあります。 「◯◯み」とは、本来動詞や形容詞について名詞化し、同意や共感を強調する若者言葉です。 「リアコ」自体が造語で品詞が分かりづらい上、おそらく名詞なので、この組み合わせは文法的に不適切な気がしますが、もはや「み」を付ければ何でもアリ感があります。 「リアコ」単体でも、このニュアンスで使われる場合があります。
「リアコ感」の例文
アイドルを応援する形はさまざまあります。 ただ顔が好き、成長する姿を応援したい、たまにドラマとかSNSが気になる、などなど。 「リアコ枠」とは「リアルに恋する専用のアイドル」を指します。 普通に応援する「推し」「自担」と区別するために存在する言葉です。 1人のファンの中に、「推し」とは別に「リアコ」対象がいる場合に、そのアイドルを「リアコ枠」といいます。
「リアコ」の人たちをひと括りにして呼称が「リアコ民」「リアコ勢」です。 自分のことを「リアコ民の私が...」などと使う場合もあります。 同じ意味の表現に「ガチ恋勢」があります。
リアルに恋してしまう女性をたくさん生むような、親近感がありながらもカッコいい人のことを「リアル製造機」と形容することがあります。 かっこよすぎる、または可愛すぎて「罪深い」というニュアンスがあり、褒め言葉にあたります。