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「離席」「退席」「中座」の意味の違いと使い分け

「離席(りせき)」「退席(たいせき)」「中座(ちゅうざ)」は「席を離れることを言い表す言葉」ですが、違いがあることをご存知でしょうか。今回は「離席」「退席」「中座」の違いをそれぞれの意味と使い方と合せて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

「離席」「退席」「中座」の違い

離席
自分の席から一時的に離れること
退席
自分の席から離れ、その場から去り、もう戻ってこないこと
中座
用事や集会などの途中で席を立つこと

「離席」「退席」「中座」は、すべて「席を離れること」を表す語です。 「離席」は、「途中で一時的に自分の席を離れること」です。 お手洗いなどで一時的に席を立っていることを「離席中」などといい、ゲーム用語としても使用されます。 「退席」も「席を離れること」を意味します。 「離席」は一時的に自分の席を離れることですが、「退席」は自分の席を離れたら戻ってきません。 「退席」の類語には「退場」と「退出」があります。 「退場」は「退席」とは違い、会場や試合場など比較的大規模な広い場所から立ち去ることを指します。 「退出」は改まった場所(社長室や役所、法廷など)や目上の人から立ち去ることを指します。 「中座」も「途中で自分の席を離れること」を意味します。 「中座」は集会や用事、イベントの途中で席を離れることを指し、「退席」「離席」とは違い、主にプライベートで使用されます。 披露宴でお嫁さんが色直しのために席を離れることを表すときにも「中座」が使われます。 また、「中座」は一時的なものか否か意味的に定義がないですが、基本的にはイベントの間には戻ってこないニュアンスで使われることが多いです。

「離席」の意味と使い方

「離席」は「りせき」と読みます。 「離席」の意味は「自分の座席を一時的に離れること」です。 「離」には、「はなれる」という意味があります。 「席」には、「座る場所」という意味があります。 例えば、会議中にお手洗いに行くために席を離れることを「離席する」「離席した」などど言い表すことができます。 「離席」は、ゲームでもよく使われます。 ゲームをしているときに、画面の前から離れることを「離席する」といいます。

「離席」の例文

  • 風邪が流行していて、今回の会議は離席が多かった。
  • お手洗いは仕方ないとして、会議中の離席は控えましょう。
  • トイレに行くために、ゲームのオンラインの状態を「離席中」にした。

「退席」の意味と使い方

「退席」は「たいせき」と読みます。 「退席」の意味は「席を立って、その場から去ること」です。 「退」には「しりぞく」という意味があります。 「席」は「座る場所」という意味です。 例えば、会議の途中で別件の予定があり途中で席を立ってその場に戻らないという場合は「退席する」「退席した」といいます。

「退席」の例文

  • ルールを守れない方は、公演の途中でも退席してもらう。
  • まずは部外者をその場から退席させた。
  • 天皇は、役人に案内されて退席しておられました。

「中座」の意味と使い方

「中座」は「ちゅうざ」と読みます。 「中座」の意味は「途中で席を立つこと」です。 「中」には「まんなか」という意味があります。 「座」には「すわる。すわる場所」という意味です。 談話・用事・集会などの途中でその場を抜けることを「中座する」と言い表すことができます。 途中で席を離れるという意味では「離席」と同じです。 ただし、「中座」の場合は「戻ってくるのか」「戻ってこないか」はわかりません。 また、「離席」はビジネスシーンで使用されることが多いのに比べて、「中座」は披露宴やパーティーの席を途中で離れるという場合に使用されることが多いです。

「中座」の例文

  • 申し訳ないのですが、午後は予定があるので中座して帰宅します。
  • 彼が中座してから、急に話しがまとまりだした。
  • 披露宴では、花嫁はお色直しをするために何度も中座することが多い。

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