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朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違いと使い分け

「朗報(ろうほう)」の意味は「嬉しい知らせ」、「悲報(ひほう)」は「悲しい知らせ」、「吉報(きっぽう)」は「悲しい知らせ」、「凶報(きょうほう)」は「悪い知らせ」、「訃報(ふほう)」は「人が亡くなった知らせ」、「速報(そくほう)」は「早く知らせること」です。今回は「朗報」「悲報」「吉報」「凶報」「訃報」「速報」の意味と違いを解説します。

朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違い

朗報
嬉しい知らせ
悲報
悲しい知らせ
吉報
めでたい知らせ
凶報
悪い知らせ
訃報
人が死去したという知らせ
速報
情報を素早く知らせること

「朗報(ろうほう)」は嬉しい知らせのことです。 自分にとって喜ばしい知らせに対して使用します。 「吉報」はめでたい知らせです。 たとえば、結婚や妊娠、出産などの知らせのことをいいます。 「良い知らせ」という意味では「朗報」と共通していますが、自分に関する出来事ではなく自分に関わる誰かに関するめでたい知らせに対して使用するという点で「朗報」とは違いがあります。 「悲報(ひほう)」「凶報(きょうほう)」と「訃報(ふほう)」は、「朗報」と「吉報」の対義語です。 「悲報」は、悲しい知らせです。 自分と関係する人の死や組織の壊滅など、目の前が暗くなるような悲しい知らせのことをいいます。 「凶報」は悪い知らせです。 特に、怪我をしてしまったなど不運によって起きる悪い知らせに対して使用するという点が「悲報」とは異なります。 「訃報」は人が死去したという知らせです。 知人に限らず、芸能人など誰かが亡くなったという知らせのことをいいます。 「訃報」が使用できるのは、人の死亡の知らせのみなので意味が限定的です。 「速報(そくほう)」は情報を素早く知らせることです。 例えば、地震が起きたときなど素早く知らせる知らせをいいます。 「速報」は良いことを知らせる「朗報」「吉報」や、悪いことを知らせる「悲報」「凶報」「訃報」とはことなり、内容は関係ありません。 「朗報」「吉報」、「悲報」「凶報」「訃報」も素早く知らせることであれば「速報」になります。

「朗報」の意味と使い方

「朗報」は「ろうほう」と読みます。 「朗報」の意味は「嬉しい知らせ」です。 「朗」には「ほがらか。明るい」という意味があります。 「報」には「しらせる。しらせ」という意味があります。 例えば「入院していた両親の退院が決まった」など、将来に希望をもたせ晴れ晴れとした気分にさせるような嬉しい知らせがあったときに「朗報が入る」「朗報が届く」などと言い表すことができます。 また、自分個人だけではなく会社全体に対して良い知らせなど、多くの人にとって嬉しい知らせである場合も「朗報」ということが可能です。

「朗報」の例文

  • 孫が生まれたという朗報に父は舞い上がった。
  • 疲れて帰宅した彼に思いがけない朗報が待っていた。
  • スーパーが建設されるという朗報は近所の住人を小躍りさせた。

「悲報」の意味と使い方

「悲報」は「ひほう」と読みます。 「悲報」の意味は「悲しい知らせ」です。 「悲」には「かなしい。かなしむ」という意味があります。 「報」には「しらせる。しらせ」という意味があります。 例えば、自分と関係する人の死や組織の壊滅など、目の前が暗くなるような悲しい知らせがあったことを「悲報が届く」などと言い表すことができます。 自分個人だけではなく会社全体に対して悲しいお知らせなど、多くの人にとって悲しい知らせである場合も「悲報」ということが可能です。

「悲報」の例文

  • マイケル・ジャクソン死去の悲報はにわかに信じられなかった。
  • 彼は、突然の悲報に接してうろたえていた。
  • 衝撃的な悲報が届き、社内は一瞬でざわついた。

「吉報」の意味と使い方

「吉報」は「きっぽう」と読みます。 「吉報」の意味は「めでたい知らせ」です。 「吉」には「よい。めでたい」という意味があります。 「報」には「しらせる。しらせ」という意味があります。 「吉報」は、自分に関する出来事ではなく自分に関わる誰かに関するめでたい知らせに対して使用します。 例えば、友人の結婚や出産、試験合格の知らせなど幸先の良いめでたい知らせがあったことを「吉報が届く」などと言い表すことができます。

「吉報」の例文

  • 友人が今日無事に入籍をしたという吉報が届いた。
  • 試験から一週間後、応援していた人達に吉報をもたらした。
  • 産休に入った社員からの吉報を待つ。

「凶報」の意味と使い方

「凶報」は「きょうほう」と読みます。 「凶報」の意味は「悪い知らせ」です。 「凶」には「わざわい。運が悪い」という意味があります。 「報」には「しらせる。しらせ」という意味があります。 例えば、友人が事故にあってしまったなど不運な事故や事件、ことの絶望的ななりゆきなど不吉で不幸な出来事があったことを知らされたことを「凶報を受け取った」などと言い表すことができます。 また、もっと狭い意味では死去の知らせを指して使用されます。

「凶報」の例文

  • 親友の凶報に接する。
  • 旅先で友人が亡くなったという凶報を受け取る。
  • 両親が悲しむ姿を想像すると凶報を伝える自信がなかった。

「訃報」の意味と使い方

「訃報」は「ふほう」と読みます。 「訃報」の意味は「人が死去したという知らせ」です。 「訃」には「人の死」という意味があります。 「報」には「しらせる。しらせ」という意味があります。 誰かが亡くなったという知らせがあったことを伝えるときに、「訃報が届いた」などと言い表すことができます。 家族や友人などの死だけではなく、芸能人など会ったことのない人の死の知らせに対しても使用することができます。 「訃報」が使用できるのは、死の知らせに対してのみです。 例えば「試験に落ちたという訃報が入った」という使い方は誤りなので注意しましょう。

「訃報」の例文

  • 昨夜、彼女の訃報に接した。
  • 人気俳優の突然の訃報に日本中の人が驚いた。
  • 仕事中に家族の訃報を知りました。

「速報」の意味と使い方

「速報」は「そくほう」と読みます。 「速報」の意味は「情報を素早く知らせること」です。 「速」には「はやい。すみやか」という意味があります。 「報」には「報」には「しらせる。しらせ」という意味があります。 例えば、地震が起きたときなど、定期のニュースを待たずに情報が入るや否や、すばやく知らせることをいいます。 また、その知らせを「速報」といい「速報が入る」「速報が出る」などと言い表すことができます。

「速報」の例文

  • 速報が入り、ドラマがニュース番組に切り替わった。
  • 投票が終わり、開票結果を速報する。
  • 逃亡していた殺人犯が取り押さえられたと速報が出た。

その他の「◯報」

悪報(あくほう)
悪い知らせ・仏教で、悪事をした報い
快報(かいほう)
喜ばしい知らせ
外報(がいほう)
外国からの通信・報告・外信
確報(かくほう)
確かなしらせ
学報(がくほう)
学術関係、または大学運営の報告
官報(かんぽう)
政府から一般国民に知らせるべき事項を編集して、国立印刷局から毎日刊行する文書
急報(きゅうほう)
急いで知らせること
虚報(きょほう)
間違った知らせ
警報(けいほう)
人々に注意や警戒を促すための知らせ
公報(こうほう)
その官庁が広報のために出す報告・告知など
後報(こうほう)
後の知らせ

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