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「捌く」と「裁く」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「捌く」と「裁く」は、どちらも「さばく」と読む同音異義語です。「捌く」は物事を手際よく処理することという意味です。「裁く」は物事の善悪や理非を判断することという意味です。「裁く」は、特に法の元で事件についての判断を下すという意味で使われることが多いです。

「捌く」と「裁く」の違い

捌く(さばく)
物事をうまく処理すること。
裁く(さばく)
物事の善悪や理非を判断すること。

「捌く(さばく)」の意味は、物を巧みに使ったり物事をうまく処理することです。 例えば、「素晴らしい包丁捌き」「次々と仕事を捌いていく」などと使います。 「裁く(さばく)」の意味は、事の理非・曲直をはっきりさせることです。 例えば「犯人を法で裁く」「法律で裁かれる」などと使います。 「捌く」は物を上手に処理することを表し、「裁く」は事の理非をはっきりさせることを表すという違いがあります。 また「捌く」は常用漢字ではないので、新聞や公用文では使われません。新聞や公用文では平仮名で表記されます。 「裁く」は常用漢字なので、新聞や公用文でも使われます。

「捌く」の意味と使い方

「捌く」は「さばく」と読みます。 「捌く」の意味は、

  1. 取り扱いの難しい道具を巧みに使う
  2. 入り乱れている物事や難しい仕事などを手際よく処理する
  3. くっついたりからまったりするものを解き分ける

です。 「捌」には「さばく。さばける。はける」という意味があります。 「捌く」の一つ目の意味は、巧みに物を扱うことです。 例えば「見事な包丁捌き」などと使います。 二つ目の意味は、込み入っている物事や仕事を手際よく処理することです。 例えば「案件を捌いていく」などと使います。 転じて売って処理するという意味でも使います。 例えば「100枚のチケットを捌くことができた」などと使います。 三つ目の意味は、からまりやすいものをうまくわけることです。 例えば「紙を一枚一枚捌く」などと使います。 この意味で使われることは、まれです。 転じて、魚・肉などの食材を解体するという意味でも使われます。 例えば「大きなマグロを捌く」などと使います。 「捌く」は常用漢字ではないので、新聞や公用文では使われません。 新聞や公用文では平仮名で表記されます。

「捌く」の例文

  • レーサーの見事なハンドル捌きに惚れ惚れした。
  • 先生はクライアントからの依頼を次々と捌いていった。
  • どうやら犯人は盗んだ物をを売り捌いて生計を立てていたようだ。
  • コピー用紙を捌いておいてください。
  • 主婦歴10年だが今だに魚を捌くことができない。

「裁く」の意味と使い方

「裁く」は「さばく」と読みます。 「裁く」の意味は「事の理非・曲直をはっきりさせること」です。 「裁」には「理非を正す」という意味があります。 「裁」を含む熟語には「裁決(さいけつ)」「仲裁(ちゅうさい)」などがあります。 「裁く」は、争いなどがあったときに、善悪や理非を明らかにして処理についての判断を下すことをいいます。 例えば「罪人を法で裁く」などと使います。

「裁く」の例文

  • あなたに人を裁く権利はない。
  • 彼は殺人の容疑で裁きをうけた。
  • 不倫は道理に外れた行為なのになぜ法で裁くことができないのか。

まとめ

「捌く(さばく)」の意味は「物事をうまく処理すること」です。「裁く(さばく)」の意味は「物事の善悪や理非を判断すること」です。 例えば「仕事をさばく」ならば「捌く」、「犯罪者をさばく」ならば「裁く」などと使います。

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