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「正当(正当化)」と「正統(正統化)」の違いと使い分け

「正当」と「正統」は、どちらも「せいとう」と読む同音異義語です。「正当」の意味は、法規・道理にかなって正しいことです。「正統」の意味は、創始者の学説・思想などを忠実に受け継いでいることです。例えば「せいとうな理由」であれば、「正当」を使います。

「正当(正当化)」と「正統(正統化)」の違い

正当(せいとう)
法規・道理にかなっていて正しいこと。
正統(せいとう)
創始者の学説・思想などを忠実に受け継いでいること。

「正当(正当化)」と「正統(正統化)」は、同音異義語です。 「正当(せいとう)」の意味は、主張などが道理にかなって正しいことです。 例えば、道理にかなっていて間違っていない意見を「正当な意見」といいます。 「正当」の対義語は「不当」です。 「正統(せいとう)」の意味は、血筋などいくつかの系統に分かれているものの中で、創始者の直系であると認められる立場にあることです。 また「正統」は、伝統などを正しく受け継ぐことを意味する言葉でもあります。 例えば、「正統な学説」「正統な作風」という使い方をします。 「正統」の対義語は「異端」です。

「正当(正当化)」の意味と使い方

「正当」は「せいとう」と読みます。 「正当」の意味は「法規・道理にかなっていて正しいこと」です。 「正」には「ただしい。まちがいない。道理にかなった」という意味があります。 「当」には「あたりまえ。道理にかなう」という意味があります。 同じ意味の言葉を重ねることで意味を強調している言葉です。 「正当」は、「正当な○○」の形で使用されることが多いです。 例えば、誰かの発言が道理にかなっていて間違っていないことを「正当な意見」などと言い表すことができます。 「正当化」とすると、「物事を正しいこと・道理にかなっているものに見せること」という意味になります。 例えば、自分のしてしまった過ちに対していかにも「そうするしかなかった」という理由をつけて、道理にかなった行動にみせかけることを「正当化する」と言い表すことができます。 「正当」の対義語は「不当(ふとう)」です。 「不当」の意味は「道理に合わないこと」です。

「正当(正当化)」の例文

  • 正当な手段で手に入れたチケットなので安心してください。
  • 正当な理由なく無断で欠席するのは許されない。
  • 誰もが黙秘権という正当な権利をもっている。
  • 犯罪行為は正当化することができない。

「正統(正統化)」の意味と使い方

「正統」は「せいとう」と読みます。 「正統」の意味は

  1. 正しい系統であること。また、正しい血筋
  2. 創始者の学説・思想などを忠実に受け継いでいること

です。 この場合の「正」は「本来の。本当の。主となる」という意味です。 「統」には「ちすじ。つながり」という意味があります。 一つ目の「正しい系統であること。また、正しい血筋」という意味では、「徳川家の正統の後継者」というように、いくつかの系統に分かれているものの中で、創始者の直系であると認められる立場にあることを言い表すときに使用します。 二つ目の「創始者の学説・思想などを忠実に受け継いでいること」という意味では、伝統などを受け継ぎ本来の様式を正しく伝えていることを言い表すときに使用します。 例えば、「正統な学説」「正統な作風」という使い方をすることができます。 「正統化」とすると、「創始者の学説・思想などに忠実にそったやり方をすること」という意味になります。 「正統」の対義語は「異端(いたん)」です。 「異端」の意味は「学説・思想・宗教などが正統からはずれていること」です。

「正統(正統化)」の例文

  • 彼は正統な王位後継者である。
  • 正統派の人間は新しい文化をなかなか受け入れることができない傾向がある。
  • 彼女はこれまで作っていたフランス料理を正統化した。

まとめ

「正当」と「正統」は、どちらも「せいとう」と読む同音異義語です。 「正当」は、法規・道理にかなって正しいことを意味します。対義語は「不当(ふとう)」です。 「正統」は、正しい系統であることという意味から転じて、創始者の学説・思想などを忠実に受け継いでいることを意味します。

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