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「節度」と「節制」の意味の違いと使い分け

「節度(せつど)」の意味は「ゆきすぎのない、ちょうどよい程度」、「節制(せっせい)」の意味は「欲望を抑えて、度を越さないように制限すること」です。「節制」には「欲望を抑える」という意味があるという違いがあり、「節度節制を守る」など二つの言葉を合せて使用することもあります。

「節度」と「節制」の違い

節度(せつど)
ゆきすぎのない、ちょうどよい程度
節制(せっせい)
欲望を抑えて、度を越さないように制限すること

「節度(せつど)」の意味は、ゆきすぎのないちょうどよい程度です。 人に迷惑をかけないように、自分がそうしたいと思うことでも、良識の許す程度に制御されていることを指します。 例えば「節度がある」「節度を守る」「節度を欠く」などと使います。 「節制(せっせい)」の意味は、欲望を抑えて度を越さないように制限することです。 食欲や飲酒、喫煙などの度を越してしまうとよくない影響がでてしまう物を、欲望を抑えて控えめにすることを表します。 例えば「飲酒を節制する」「節制した食生活」などと使います。 「節度を守ること」=「節制すること」です。 「欲望を抑えてちょうどよい程度を保つ」という意味で「節度節制を守る」などと二つの言葉を合せて使用することもあります。

「節度」の意味と使い方

「節度」は「せつど」と読みます。 「節度」の意味は「ゆきすぎのない、ちょうどよい程度」です。 「節」には「ほどよい。ひかえめにする」という意味があります。 「度」には「ほどあい」という意味があります。 「節度」は、人に迷惑をかけないように自分がそうしたいと思うことでも良識の許す程度に抑制することを表すときに使用します。 「節度」の言い回しには

  • 節度ある/節度ない
  • 節度を守る
  • 節度を欠く
  • 節度のある行動
  • 節度をわきまえる

などがあります。

「節度」の類語には「頃合い(ころあい)」「中庸(ちゅうよう)」などがあります。 「頃合い」は「ちょうどよい時期。タイミング」、「中庸」は「調和がとれていること」という意味です。

「節度」の例文

  • 多くの富を手にしても彼は節度のある暮らしを続けている。
  • お酒の席で節度を欠く飲み方をするのは女性としてみっともない。
  • 公共の場では節度をわきまえた行動をしましょう。

「節制」の意味と使い方

「節制」は「せっせい」と読みます。 「節制」の意味は「欲望を抑えて、度を越さないようにつつしむこと」です。 「節」には「ほどよい。ひかえめにする」という意味があります。 「制」には「おさえる。やめさせる」という意味があります。 例えば食欲や飲酒、喫煙などの度を越してしまうとよくない影響がでてしまう物を、欲望を抑えて控えめにすることを「○○を節制する」の形で表すことができます。 「節度」の類語は「我慢(がまん)」「抑制(よくせい)」です。 「我慢」の意味は「自分を抑制して耐えること」、「抑制」の意味は「おさえとどめること」です。

「節制」の例文

  • メタボの父に母は節制した食事と運動をさせている。
  • 彼は若さを保つためにお酒もタバコも節制しているそうだ。
  • 寮に入ったことで厳しい訓練と節制を強いられることになった。

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