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「信用」と「信頼」の意味の違いと使い分け

「信用(しんよう)」の意味は、言動を確かなものと信じて受け入れることです。「信頼(しんらい)」の意味は、信じて頼りにすることです。「信用」は、その人の過去の実績など信じるに値すると判断できる材料が必要ですが、「信頼」は判断できる材料が必ずしもあるとはかぎらないという違いがあります。

「信用」と「信頼」の違い

信用(しんよう)
言動を確かなものと信じて受け入れること
信頼(しんらい)
信じて頼りにすること

「信用」と「信頼」は、どちらも「相手を信じる」という意味の言葉です。 「信用」は、それまでの言動や業績から信じられるものと認めることで、信頼は、信じて頼りにすることという意味の違いがあります。 英語では「信用」は「credit(クレジット)」、「信頼」は「trust(トラスト)」です。 「信用」は、その人の過去の実績など信じるに値すると判断できる材料が必要ですが、「信頼」は判断できる材料が必ずしも必要ではありません。 例えば、「信頼しても信用するな」と言うことがありますが、これは「相手を頼りになると期待をしてもよいが、相手が結果を出すまでは信じてはいけない」という意味です。 このことからも、直感的で信頼することはできても信用は簡単にできるものではないということがわかります。 また、「信用」は「信用にかかわる」「信用を失う」などと使うように「よい評価」という意味もありますが、「信頼」にはこの意味はありません。

「信用」の意味と使い方

「信用」は「しんよう」と読みます。 「信用」の意味は

  1. 言動を確かなものと信じて受け入れること
  2. それまでの言動や業績から、信頼できるものと認めること。そのような評価
  3. 当事者間の信認に基づき、現在の給付に対する反対給付金を一定期間後に行う取引

です。 「信」には「まこと。いつわりがない」という意味があります。 「用」には「はたらき。ききめ」という意味があります。 例えば、相手にうそやごまかしがないを信じて、その人の言葉をそのまま受け入れたり、事の処理をすべて任せても良いという気持ちを抱くこと「信用する」「信用できる」と言い表します。 また、それまでの言動や業績から、信用できるものと認められることを「信用を得る」と言い表すこともできます。 三つ目の意味の「当事者間の信認に基づき、現在の給付に対する反対給付金を一定期間後に行う取引」とは、支払い能力の裏付けがあることをもとにして取引を行う状態のことをいいます。 例えば、クレジットカードで買い物をすることなどがあてはまります。

「信用」の例文

  • 確証のない噂話をする人を信用してはいけない
  • 誠実な彼女の言葉は信用できる。
  • 浮気をするような人は人間として信用できない。

「信頼」の意味と使い方

「信頼」は「しんらい」と読みます。 「信頼」の意味は「信じて頼りにすること」です。 「信」には「まこと。いつわりがない」という意味があります。 「頼」には「たよる。たのむ。たのみにする」という意味があります。 その人やものが、疑う余地なくいざというときに頼ることができると信じて、全面的に依存しようとする気持ちを抱くことを「信頼する」「信頼できる」と言い表すことができます。 例えば、お互いに頼ることができる存在だと信じ合っている関係性であることを「信頼関係」といいます。 また、信頼してくれている相手の気持ちに背くことを「信頼を裏切る」と言い表すことができます。

「信頼」の例文

  • 彼は社長の信頼を裏切った。
  • 彼女の医師としての能力を信頼している。
  • 私達は、深い信頼関係で結ばれている。

まとめ

「信用(しんよう)」は、それまでの言動や業績に対する評価から生まれるものであり、その人自身に対する評価ではなくその人の言動や業績に重きを置いています。一方「信頼(しんらい)」は、その人やものが、疑う余地なくいざというときに頼ることができると信じることであり、その人自身の人柄や立ち振舞などに重きを置いています。

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