「市井」という言葉をご存知でしょうか。「市井」という言葉はあまりピンとこない方も多いのではありませんか。そもそも読み方がわからないという人もいると思います。日常会話ではほとんどと言っていいほど、使われることは少ないです。使われることがあまりない言葉だからこそ、意味をしっかり知っておきましょう。そこで今回は「市井」の意味や使い方、例文、類語、英語表現について解説していきます。
「市井」は<しせい>と読みます。 「市」は音読みだと「シ」、訓読みだと「いち」と読みます。 「井」は音読みだと「セイ」「ショウ」、訓読みだと「い」と読みます。 「井」は「井戸」や「井の頭」といったように、あまり「せい」と読むイメージはありませんが。ここでは「せい」と読みます。
「市井」は日本人の名字の一つでもあります。 この場合は「しせい」ではなく、「いちい」と読みます。 市井さんの全国順位は5409位です。全国におよそ1900人存在しています。 ちなみに、5408位は「淀川さん」で、5410位は「盛山さん」となります。 参考までに、全国苗字ランキングの1位は「佐藤さん」、2位は「鈴木さん」、3位は「高橋さん」、4位は「田中さん」、5位は「伊藤さん」となっています。 最も少ない苗字としては、「四月一日(わたぬき)さん」「廻り道(まわりみち)さん」「勘解由小路(かでのこうじ)さん」などとなっています。確かに全くと言っていいほど聞きませんよね。 このことから、「市井さん」という苗字はそんなに珍しくない感じがしますね。
「市」は「人の集まるにぎやかな所」、「井」は「人家の集まっている所」を意味します。 「市井」の意味は「人家の集まっているところ。まち。ちまた」です。 ”人が多く集まり住むところ”を表します。 中国古代、井戸すなわち水のある所に人が集まり市ができたから、あるいは市街では道が井の字の形をしているからとも言われています。 「人が生活をする社会」を表しているので、『社会』や『世の中』といった言葉とほとんど同じような使い方ができます。
「市井」を使った表現を紹介します。 ・「市井の巨(しせいのしん)」:市中の人民。庶民 ・「市井の徒(しせいのと)」:市中の無頼の徒 ・「市井の人(しせいのひと)」:市中に住む庶民
例文
ちまた (意味:大勢の人々が生活している所) 「ちまたの声に耳を傾けてみる」 明るみ (意味:表立った所。公の場) 「彼の悪事が明るみに出てしまった」 公の場 (意味:自分の家や特定の個人だけの所有地ではないような場所) 「結婚を発表後、はじめて公の場に現れた」 世間 (意味:自分がそこで日常生活を送っている社会) 「彼の考えは世間とずれている」 世の中 (意味:人々が互いにかかわり合って生きて暮らしていく場) 「何かとうるさく、暮らしにくい世の中となってきた」 町 (意味:住宅や商店が多く人口が密集している所) 「町に住む」
「市井」は簡単に言ってしまえば、『社会』『世間』を表しています。 そこで、「世間」や「社会」を使ったことわざについて紹介したいと思います。
「市井」の英語は「common」「ordinary」などになります。
She passed her life as an ordinary citizen.
彼女は市井の人として生涯を閉じた。
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「市井」について理解できたでしょうか? ✔︎「市井」は<しせい>と読む ✔︎「市井」は「人家の集まっているところ。まち。ちまた」を意味 ✔︎「市井」を人の苗字として使う場合は、<いちい>と読む ✔︎「市井」の類語には、「ちまた」「世間」「世の中」などがある