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「慫慂」と「勧奨」の違いと使い分けを例文つきで解説

「慫慂(しょうよう)」と「勧奨(かんしょう)」の違いをご存知でしょうか。どちらも「勧める」という意味がありますが「慫慂」と「勧奨」には違いがあります。今回は「慫慂」と「勧奨」の意味と違いを紹介しますのでぜひ参考にしてください。

「慫慂」と「勧奨」の違い

慫慂(しょうよう)
説得してすすめること。
勧奨(かんしょう)
積極的にすすめること。

「慫慂(しょうよう)」と「勧奨(かんしょう)」はどちらも勧めるという意味の類語ですが、微妙に意味が違います。 「慫慂」の意味は、本人があまり乗り気でないことを近くにいる人(説得できるぐらいの人間関係の人)が、説得するように相手にすすめることです。 例えば「留学することを慫慂する」「退職慫慂を受ける」などと使います。 「慫慂」は文章語であり口語ではあまり使われません。 さらに「慫慂」は常用漢字ではないため新聞や公用文では「勧める」などと言い換えられます。 「勧奨」の意味は、そうすることはよい事だといって積極的にすすめることをいいます。 例えば「貯蓄を勧奨する」「仏教を勧奨する」などと使います。 「勧奨」には「慫慂」のように「説得する」というニュアンスはありません。

「慫慂」の意味と使い方

「慫慂」は「しょうよう」と読みます。 「慫慂」の意味は「そうするように誘い勧めること」です。 「慫」には「すすめる。さそう。説いて勧める」という意味があります。 「慂」には「すすめる。人にすすめる」という意味があります。 「慫慂」は、そうするほうが良いと説得するように相手に勧めることをいいます。 例えば「エアコンの買い替えを慫慂する」などと使います。 「慫慂」は「勧める」の堅い表現で文章語として使われます。 日常生活ではあまり使われません。

「慫慂」の例文

  • 息子に学生のうちに留学して語学を学ぶように慫慂する。
  • 従業員の慫慂によって契約を変更することになった。
  • 再三にわたり慫慂を受けていた。

「勧奨」の意味と使い方

「勧奨」は「かんしょう」と読みます。 「勧奨」の意味は「ある事をするように、すすめ励ますこと」です。 「勧」には「すすめる。はげます」という意味があります。 「奨」には「すすめる。はげます。力づける。たすける」という意味があります。 「勧奨」は、そうすることはよい事だといって積極的に勧めることをいいます。 例えば「貯蓄を勧奨する」などと使います。 「勧奨」を使った熟語には「勧奨懲戒(かんしょうちょうかい)」があります。 「勧奨懲戒」の意味は「善行を勧め、悪行を懲らしめること」です。

「勧奨」の例文

  • 居住地を変更したら、かかりつけの主治医を見つけておくことを勧奨します。
  • 退職金が減ってしまうことを理由に、定年を迎える前に退職勧奨を受けた。
  • 医薬品の大半は、妊娠中や授乳中の女性が使用することを勧奨しない。

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