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「修行」と「修業」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「修行(しゅぎょう)」の意味は、学問・技芸などを磨くために努力して自己を鍛えることです。「修業(しゅぎょう・しゅうぎょう)」の意味は、学問・技芸などを習い修めることです。「修行」には、仏教徒がより高い悟りの境地を目指して苦行を重ねることという意味もあり、精神を鍛えるという意味合いが強いという点が「修業」とは違います。

「修行」と「修業」の違い

修行(しゅぎょう)
学問・技芸などを磨くために努力して自己を鍛えること。
修業(しゅぎょう・しゅうぎょう)
学問・技芸などを習い修めること。

「修行(しゅぎょう)」の意味は、仏教徒がより高い悟りの境地を目指して苦行を重ねることです。 例えば「滝修行をする」「お寺で修行をする」などと使います。 転じて、学問・技芸などを磨くために努力して自己を鍛えることという意味もあります。 例えば「剣道を修行する」「武者修行を行う」などと使います。 「修業(しゅぎょう)」の意味は、学問・技芸などを学び、身につけることです。 例えば「親元で花嫁修業をする」「修業のために渡米する」などと使います。 「修行」は学問や技術を身につけるのではなく精神を鍛えることを表し、「修業」は特定のスキルを身につけるために誰かから習うことを表すという違いがあります。 例えば、武道など精神を鍛えるために行っている場合は「修行」、料理など単に技術を身につけるために行っている場合は「修業」を使います。 また、「修業」は「しゅうぎょう」と読むこともできます。 例えば「修業証書」「修業式」などの場合は「しゅうぎょう」と読みます。 「修行」は「しゅうぎょう」と読むことはできません。

「修行」の意味と使い方

「修行」は「しゅぎょう」と読みます。 「修行」の意味は、

  • 仏教で悟りを開くために、戒律を守って仏道に励むこと
  • 学問・技芸などを磨くために努力して自己を鍛えること

です。 「修」には「おさめる。まなぶ。」という意味があります。 「行」には「宗教上のつとめ」という意味があります。 「修行」の一つ目の意味は、仏教徒がより高い悟りの境地を目指して苦行を重ねることです。 例えば「滝に打たれて修行をする」などと使います。 また、そのために巡礼して歩くことを意味して使われることもあります。 例えば「修行のために旅に出た」など使います。 二つ目の意味は、より高い学術・技芸をもつために自己を鍛えることです。 元々は精神を鍛えるという意味で剣道や弓道、柔道など武道などに使われていましたが、現在は幅広く使われています。 例えば「剣道を修行する」「海外で料理の修行をする」など使うことができます。

「修行」の例文

  • こんな些細なことでイラだつなんてまだまだ修行が足りませんね。
  • 兄はお寺で修行を積んで立派になって帰ってきた。
  • 柔道を極めるために修行をすることにしました。

「修業」の意味と使い方

「修業」は「しゅぎょう」と読みます。 「修業」の意味は「学問・技芸などを学び、身につけること」です。 「修」には「おさめる。まなぶ。」という意味があります。 「業」には「学問。技芸」という意味があります。 「修業」は、学校や特定の師のもとで決まった段階を踏んで学業や技芸を身につけることを表します。 例えば、「師匠の元で修業をして技術を身に着けた」などと使います。 「修業」は「しゅうぎょう」と読むこともできます。 例えば、「修業証書」は「しゅうぎょうしょうしょ」と読みます。 「しゅぎょうしょうしょ」とは読みません。 「修業証書」は、学校で学ぶべき課程をすべて済ませた証明書のことをいいます。

「修業」の例文

  • 高校を卒業してすぐに師匠の元で修業を始めた。
  • 妹は、立派な絵師になるために修業を重ねている。
  • 短大の修業年限はだいたい2年である。

まとめ

「修行」は「しゅぎょう」と読み、学問・技芸などを磨くために努力して自己を鍛えることを意味します。 「修業」は「しゅうぎょう」と読み、学問・技芸などを習い修めることを意味します。 例えば、料理の腕を磨くために苦行を重ねるのであれば「修行」になります。

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