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「終始」と「始終」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「終始(しゅうし)」と「始終(しじゅう)」は、漢字も音も似ていますが、意味や使い方が違います。「終始」の意味は、はじめから終わりまでずっと。はじめから終わりまぜずっと変わらないで続くことです。「始終」の意味は、絶えず。いつも。ある事柄の始めから終わりまでのすべてです。

「終始」と「始終」の違い

終始(しゅうし)
①はじめから終わりまでずっと(副詞) ②はじめから終わりまぜずっと変わらないで続くこと(動詞)
始終(しじゅう)
①ある事柄の始めから終わりまでのすべて(名詞) ②絶えず(副詞)

「終始」と「始終」の意味は似ていますが、微妙に違いがあり、かつ使い方には大きな違いがあります。 「終始(しゅうし)」には2つの意味と使い方があります。 1つ目は、始めから終わりまでずっとという意味で、副詞として使います。 例えば、「終始笑顔だった」「終始無言だった」「終始熱意を伝えた」などと使います。 2つ目は、始めから終わりまでずっと変わらないで続くという意味で、動詞として使います。 例えば、「つまらない話を終始する」「自己弁護に終始する」などと使います。 「始終(しじゅう)」には2つの意味と使い方があります。 1つ目は、ある事柄の始めから終わりまでのすべてという意味で、名詞として使います。 例えば、「一部始終を報告する」「会議の始終を記録する」などと使います。 2つ目は、絶えず。いつもという意味で、副詞として使います。 例えば、「始終警戒している」「子供のことを始終心配している」などと使います。

「終始」の意味と使い方

「終始」は「しゅうし」と読みます。 「終始」の意味は

  1. 態度・状態・内容などが始めから終わりまでずっと変わらないで続くこと
  2. はじめから終わりまでずっと

です。 「終」には、「おわりまで。おわるまで」という意味があります。 「始」には、「はじめ。はじめる。はじまる」という意味があります。 「終始」は、途中変化することなく、始めから同じ状態を保ったままで終わることです。 例えば「終始一貫して無言のままだった」などと使います。 これは、はじめから最後まで無言の状態であったことを意味します。 「終始する」という動詞で使うこともできます。 例えば、「自慢話を終始する」などと使います。 これは、始めから終わりまで自慢をしていたことを意味します。 二つ目の、始めから終わるまでという意味では、副詞として使われます。 例えば「会議で終始変わらない熱意を伝えた」などと使います。 「終始」は「ずっと」と言い換えることが可能です。 「終始」を使った慣用句には「終始一の如し(しゅうしいつのごとし)」があります。 「終始一の如し」の意味は、態度や行動などがはじめから終わりまで同じで変わらないことです。

「終始」の例文

  • 友人と立ち話をしている間、友人の子供は終始友人の足元に隠れていた。
  • 当たり障りのない話を終始した。
  • 真面目な彼は、終始一貫してその姿勢を崩さなかった。

「始終」の意味と使い方

「始終」は「しじゅう」と読みます。 「始終」の意味は、

  1. ある事柄の始めから終わりまでのすべて
  2. 絶えず。いつも

です。 「始終」は、その物事の起こりから結末までの事情という意味で使われます。 例えば「事件の一部始終を語る」などと使います。 これは、事件のは始まりから終わりまでを話すという意味です。 「始終」は「始終する」のように動詞として使うことはできません。 また、「始終文句を言う」など副詞で使い、妨げる事情がない限り絶えず・いつもという意味になります。 「始終文句を言う」は、いつも文句を言っているという意味です。 この場合の「始終」は「いつも」「しょちゅう」と言い換えることが可能です。 「始終」を使った四字熟語には「一部始終(いちぶしじゅう)」があります。 「一部始終」の意味は「はじめからおわりまで」「細かいことまですべて」です。

「始終」の例文

  • 始終を目撃していた人がいるなんて犯人は気がついていなかった。
  • 実験を開始してから、始終変化を続けていた。
  • 引っ越しをしてからも始終手紙が寄せられていた。

まとめ

「終始(しゅうし)」は、はじめから終わりまでずっと変わらないで続くことを意味します。 「始終(しじゅう)」は、ある事柄の始めから終わりまでのすべてを意味します。 例えば、会議の間ずっと無言を貫いていたのなら「終始」を使います。

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