「そういうとこだぞ」は「そういう行動を取るからだめなんだぞ」と相手に叱咤激励やツッコミをする時に使う言葉ですが、オタク用語では「かっこよすぎ!」「かわいすぎ!」「あざとくて最高!」といった意味の褒め言葉として「そういうとこだぞ」を使うことがあります。今回はそんな「そういうとこだぞ」について詳しく解説していきます。英語も紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
「そういうとこだぞ」は「そういう行動を取るからだめなんだぞ」という意味があります。 これは無自覚な行動によって同じミスや失敗を繰り返す人に対してや、空気の読めない人に対して愛のあるツッコミとして使われています。 関西弁バージョンで「そういうとこやぞ」とも使われています。 2018年のネット流行語・アニメ流行語大賞にもノミネートされました。 叱咤激励、強い非難(大激怒)、軽いツッコミなど様々なニュアンスの場合があるので、文脈での判断が必要となります。 ツイッターなどのSNSで使用したり、ニコニコ動画などでアニメにコメントしたり、会話でも使うことがあります。 例えば、アニメならば無意識に異性を困惑させる「天然タラシ」などに対して「そういうとこだぞ」などといいます。 このように視聴者に共通認識がある場合に「そういうとこだぞ」というツッコミは活きてきます。 「そういうとこだぞ」という表現が嫌いな層もいるのでSNS等で使用する際は注意されたいところです。
「そういうとこだぞ」の例文
「そういうとこだぞ」はよい意味で使う場合もあります。 これはニュアンスとして使うので説明するのがとっても難しいのですが、例えば推しの笑顔が素敵だった場合にも「そういうとこだぞ!!!」と使います。 この「そういうとこだぞ」は「笑顔が素敵!」「そういう素敵すぎる笑顔が私をさらに沼に落とすんだぞ」といった感情が含まれます。他にもあざといことをしてキュンとさせてくる時に対しても「そういうとこだぞ」と言い、これには「あざとすぎるぞ!ずるいぞ!!!最高もっとやれ」という気持ちを込めて使います。 またアイドルやキャラクターの言動に対して好きが募りすぎて「これ以上好きにさせてどうするんだ!」といった怒りを込めて「そういうとこだぞ」と使います。 アイドルやキャラクター側が、ファンがときめくのを分かっていてあえてあざといことを言ったり喜ばせてきた時に主に使いますが、無意識な言動に対しても使います。 ちなみに、元々はネガティブな意味ですが、逆にポジティブな意味で使うオタク用語には「待って」「無理」「死ぬ」「辛い」「やめて」「えぐい」などがあります。 「待って」はあまりのかっこよさや可愛さを目の当たりにした時や、推しに関する超嬉しいニュースが舞い込んで来た時に心がついていけずに、語彙力を無くしたオタクが叫ぶ言葉です。 例えば新しい写真が公開されて、その顔の良さに「待って(=かっこよすぎる)」と言います。
「そういうとこだぞ(オタク用語)」の例文
「そういうとこだぞ」はこれといった元ネタがないといわれています。 「そういうとこだぞ」というのは普通な日本語なので、それも頷けます。 ただ一説によると2007年6月に放送されたフジテレビ系列『人志松本のすべらない話 第10弾 ザ・ゴールデンSP』で披露されたキム兄のエピソード「車屋のキクチ」が元になったのではと言われています。 営業マンのキクチが失敗を繰り返し、そのキクチに対してキム兄が「そういうとこやぞキクチ!」と叱咤するオチで終わる話で、ここから「そういうとこやぞ」「そういうとこだぞ」が使われるようになったのでは、と言われています。 その他には2ちゃんねるの掲示板の一つ『なんJ(なんでも実況J)』が元ネタだという説もあります。 ただどういった話の流れで使われたのかは分からず、また「そういうとこだぞ」は日常会話でも使われることから元ネタはないのでは、とも言われています。
「そういうとこだぞ」を英語にすると、
That's exactly what I don't like about you.
直訳)それがまさにあなたに関してきらいなことだ。
となります。