「タピる」とは「タピオカドリンクを飲む」という意味の若者言葉です。名詞「タピオカ」に語尾に「る」を付けて動詞化したものです。2019年新語・流行語大賞のトップテンにノミネートされましたが、実は2000年台後半頃に生まれた言葉なんです。今回はそんな「タピる」について詳しく解説していきます。
「タピる」は「タピオカドリンクを飲む」という意味です。 「タピオカ」を「タピ」と略し、語尾に「る」を付けて動詞化したものです。 特に元ネタがあるわけではありませんが、実は2000年代台後半頃から若い女性の間で人気の出た言葉です。 そして2019年新語・流行語大賞のトップテンにノミネートされ、現在でもJK（女子高生）を中心に使われています。 広辞苑にはまだ記載されておらず、パソコンの変換でも「タピる」は出てきません。 ですが、スーパー大辞林には「俗に、タピオカ入りのジュースを飲む」とすでに掲載されています。 なんとこれは2010年に採録されています。実はタピオカドリンクは2010年代にも爆発的に流行していて、その際にも「タピる」という言葉が流行語となっています。 なので今回の「タピる」の流行は初めてではありません。 「タピオカ」の語源はポルトガル語で「tapioca」となります。 しかしタピオカの原料であるキャッサバデンプンを「タピオカ」と呼ぶようになった起源はブラジル先住民のトゥピ語から来ています。 「タピる」際の飲み物は厳密には「タピオカティー」で、主に「タピオカミルクティー」を指します。 タピオカブームの発祥は台湾で、人気だった店舗が東京に出店して日本でもタピオカが人気になりました。 ちなみに、タピオカミルクティーのカロリーは1杯約450mlとした場合400㌔カロリー前後あることが分かっています。これはなんと、ビールなら中ジョッキ3倍分…塩ラーメン1杯と同じなんです。 しかもこれだけ高いカロリーなのに、摂取できるのは糖質だけなんです。
タピるは「タピオカ飲む」という場面で使います。 会話の中で「タピる」「タピろう」「タピりたい」などと使われています。 さらに、タピる際にはSNSのハッシュタグでも「#タピる」「#タピった」などと付けて投稿することもあります。 そして他の人がどんなタピオカドリンクを飲んでいるのか検索をすることが出来、新しいタピオカドリンクと出会うことができます。 「タピる」のように、「体言＋る」で動詞として使われている若者言葉はたくさんあります。 例えば「ディスる（ディスリスペクト＋る）」「ドヤる（ドヤ顔＋る）」「パシる（使いパシリ＋る）」「ググる（グーグル＋る）」などもそうです。 また普通に使っている「ヤスる（ヤスリで削ること）」も、正しい動詞ではなく「ヤスリ＋る」で出来た若者言葉なんです。 ちなみに「ザビる」の意味は分かりますか？これは「禿ている、髪が薄い人」を指す言葉で、フランシスコ・ザビエルの「ザビ」に「る」を付けた言葉です。
「タピる」の例文
「タピ活」とは「タピオカドリンクを飲む活動」の略です。 要するに「タピオカを飲みに行くこと」「タピオカドリンクの店まで行くこと」を表します。 「今日はタピ活！」と言えば「今日はこれからタピオカドリンクを飲みに行く！」といった意味になります。 ハッシュタグで「#タピ活」と使う人も多く「#タピる」同様に、色々な人がどこのタピオカドリンクを飲んでいるのか、どこのがおいしいのか探すことが出来ます。
「タピオカ巡り」はその名の通り、「タピオカドリンクを巡り、飲み比べすること」です。 1日に何軒ものタピオカドリンク屋さんを回ることを表します。 特に、たまにしか東京に来ない女子たちが「今日は東京でタピオカ巡り！」などと、地元周辺にないタピオカ屋さんを一気に回ります。 数人で行けば、分け合いながらたくさんの種類を飲むことも出来ますよね。 タピオカはお腹いっぱいになるので、ご飯代わりにする女子も多くなっています。
「タピる」と似た言葉に「タヒる」がありますが、これは全く意味が違います。 実はこれ「死」を表すネットスラングです。 「死」の下の部分がカタカナの「タヒ」になっていることから生まれた言葉です。 特に半角カタカナにすると「死」と「ﾀﾋ」はよく似ていますよね。 主に「死ぬほどつらい」「しんどすぎて死にそう」といった意味で「タヒる」と使います。 例えば「今週毎日残業でタヒる」「オールからの残業からの忘年会はタヒった」などと使われています。
「タッピー」は北海道札幌市東区のマスコットキャラクターで、玉ねぎの妖精であり、玉ねぎらしきお帽子を被っています。 「タピオカ」とは無関係です...
『たぴch』というYouTuberの方がいらっしゃいますが、タピオカとは関係なくゲームの実況をしています。 人気ゲーム「フォートナイト」などをやられています。
タピるグミはノーベルから出ているお菓子です。 タピオカのような見た目の黒いグミなのに、ミルクティー味！ もちもち食感がおいしいグミです。 コンビニで買えるので、小腹が空いた時ように持っておくといいかもしれません。
「タピるこ」は、タピオカとおしるこを合体させたもちもち食感の飲み物です。 あんこがたっぷり入っているホットドリンクなので、冬にお勧めです。 おしるこの中に、おもちの代わりにタピオカが入っている感じを想像してみてください。 飲んだ方の感想では一切違和感がなく、とてもおいしいみたいです。 しかし、「タピるこ」は東京板橋区の『ハッピーロード大山商店街』にある『伊勢屋餅菓子店』でしか購入することができません。 これはテレビの企画で作ることになり、そのまま商品として残したみたいです。 ぜひ買いに行ってみてください。
「タピるTシャツ」はそういった商品名なのではなく、タピオカドリンクのイラストや文字が入ったTシャツのことです。 タピオカ好きであることがアピールできるTシャツです。 たまに路面店で、さまざまな文字が入ったTシャツがたくさん売っているお店がありますよね。 そういったところで販売されています。 最近では、インターネット上で自分でデザインしてTシャツを作ることが出来ます。 お好きなフォントやタピオカドリンクのイラストで、オリジナルのタピるTシャツを作れますよ！
「ぷにタピちゃん」はバンダイから販売されている液晶トイです。 本体の上についたストローで操作する新感覚のおもちゃです。 ぷにタピちゃんを集めて、お世話をしたりドリンクを作ったりすると、ゲーム画面のタピオカ店がどんどんグレードアップしていきます。
