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「称える」と「讃える」の意味の違いと使い分け

「称える」と「讃える」はどちらも「たたえる」と読みます。意味は、どちらもほめる・賞賛するです。意味に違いはありませんが、「称える」は常用漢字の表外読み、「讃える」は常用外漢字という違いがあります。どちらも新聞や公的文章では使用されず、一般的には「たたえる」と平仮名で表記されます。

「称える」と「讃える」の違い

称える(たたえる)
「ほめる。賞賛する」の意。常用漢字だが読み方が難しく新聞などでは使用されない
讃える(たたえる)
意味は同じ。常用漢字でないので、新聞などでは使用されない

「称える(たたえる)」と「讃える(たたえる)」は読み方も意味も同じです。 「称」は常用漢字ですが、「称える」を「たたえる」と読むのは表外読み(表外音訓)と呼ばれます。表外読み(表外音訓)とは、常用漢字表にない読み方のことです。 「称」の常用漢字表にある読み方、つまり表内読み(表内音訓)は「ショウ」のみです。「称」の「となえる」「たたえる」という読み方はすべて表外読みです。 よって、「称える」は常用漢字ですが、表外読みのため新聞や公的文章では使用されません。 「讃」は常用漢字ではありません。 そのため、常用外漢字も新聞や公的文章では使用されません。 一般的に新聞や公的な文章では、「称える」と「讃える」のどちらも使わず、「たたえる」と平仮名で表記されます。

「称える」の意味と違い

「称える」は「たたえる」と読みます。 「称える」の意味は「ほめる。賞賛する」です。 すぐれた人に対して、ほめる言葉を述べたりその人を祝福することを「称える」「称えた」と表すことができます。 例えば、ビジネスシーンで素晴らしい業績を残した人を賞賛することを「業績を称える」などといいます。 また、「称える」は「となえる」と読むこともできます。 「となえる」と読んだ場合の意味は「名づける」「〜という」です。 例えば「天使の子と称える」「社長と称える男」などと使います。 現代ではこの意味で使用する場合は「称する(しょうする)」に言い換えられることがほとんどです。

「称える」の例文

  • 全社員が彼の業績を称えた。
  • 100点をとるたびに母は私を褒め称えてくれた。
  • 国民は国のために戦った隊員の健闘を称えた。

「讃える」の意味と違い

「讃える」は「たたえる」と読みます。 「讃える」の意味と使い方は「称える」と同じです。 「讃」には「ほめる。たたえる」という意味があります。 「讃」は常用外漢字です。 新聞や公的文章では使用されませんが、インターネット上の文章や小説などで使用されることはあります。

まとめ

「称える(たたえる)」の「称」が常用漢字であるのに対して、「讃える(たたえる)」の「讃」は、常用漢字ではありません。しかし、「称」も「たたえる」という読み方は表外読み(表外音訓)であるため、「称える」も公用文などでは使えません。そのため、一般的には「称える」と「讃える」のどちらを使っても問題ありませんが、公用文では「たたえる」と平仮名で書きます。

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