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「戦う」と「闘う」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「戦う(たたかう)」は武力などを用いて争うこと、試合や選挙で優劣をつけることという意味で使い、「闘う(たたかう)」は困難や障害に立ち向かって勝とうとすることという意味で使います。

「戦う」と「闘う」の違い

戦う(たたかう)
①武力を用いて争うこと。 ②競技や選挙で優劣をつけること。
闘う(たたかう)
①利益や権利を守るために争うこと。 ②困難や障害に立ち向かうこと。

「戦う(たたかう)」には、二つの意味があります。 一つ目は、武力を用いて争うことです。 例えば「最新兵器を使った戦い」「戦いに敗北し領土をとられた」などと使います。 二つ目は、競技や選挙で優劣をつけることです。 例えば「決勝でアメリカと戦う」「比例代表選挙で戦う」などと使います。 「闘う(たたかう)」にも、二つの意味があります。 一つ目は、自分の利益や権利を守ったり獲得するために争うことです。 例えば「ストライキをして経営者と闘う」「子供を守るために教育委員会と闘う」などと使います。 二つ目は、身に降りかかる困難や誘惑などを乗り越えようとすることです。 例えば「悪魔のささやきと闘う」「睡魔と闘う」などと使います。 「戦う」は、戦争など武器を用いて争ったり、試合や選挙戦など相手と優劣をつける具体的な争いに対して使い、「闘う」は武器を用いない言論による争いや、困難など目に見えないものに立ち向かうことに対して使うという違いがあります。

「戦う」の意味と使い方

「戦う」は「たたかう」と読みます。 「戦う」の意味は

  1. 武力を用いて争う
  2. 競技で優劣を争う

です。 「戦」には「いくさ。試合。競争」という意味があります。 「戦」を含んだ熟語には「戦争(せんそう)」「熱戦(ねっせん)」などがあります。 「戦う」の一つ目の意味は、紛争を解決するために武力などに訴えて相手を屈服させようとすることをいいます。 例えば「領土を守るために戦う」などと使います。 また、選挙などで競うという意味で使われることもあります。 例えば「新人候補と選挙で戦う」などと使います。 「選挙戦を戦う」など同族目的語をとって他動詞として使うこともできます。 二つ目の意味は、スポーツなどの勝負事で相手と勝ち負けを争うことです。 例えば「決勝戦進出をかけた戦い」などと使います。

「戦う」の例文

  • 彼等は命がけで戦って国を守った。
  • 選挙を戦うために支援者を増やす。
  • 負けられない戦いがそこにある。

「闘う」の意味と使い方

「闘う」は「たたかう」と読みます。 「闘う」の意味は

  1. 自分の利益や権利を守ったり獲得するために争う
  2. 身に降りかかる困難や誘惑などを乗り越えようとする

です。 「闘」には「たたかう。あらそう」という意味があります。 「闘」を含む熟語には「闘志(とうし)」「闘争(とうそう)」があります。 「闘」は略字で「斗」と書くこともできます。 「闘う」の一つ目の意味は、利害の対立するものが争うことです。 例えば「残業代を支払いを求めて会社と闘う」などと使います。 二つ目の意味は、志をくじく困難や悪徳・因習・誘惑に打ち勝って目標に達成しようとすることです。 例えば「睡魔と闘う」などと使います。 「闘争本能と闘う」のように、同族目的語をとって他動詞としても使うことができます。

「闘う」の例文

  • 奴隷のように従業員を扱ってきた社長とついに闘うことを決めた。
  • 彼女は様々な方法で人種差別と闘っている。
  • 病魔と闘う私を支えてくれた家族や友人に感謝しています。

まとめ

「戦う」と「闘う」は、どちらも「たたかう」と読む同訓異字です。 「戦う」の意味は、武力などを用いて争うことです。 「闘う」の意味は、困難や障害に立ち向かうことです。 例えば「病魔とたたかう」であれば、「闘う」を使います。

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