「立つ」「建つ」「起つ」「発つ」は、すべて「たつ」と読む同訓異字です。「立つ」の意味は、まっすぐの状態になるです。「建つ」の意味は、建物が造られるです。「起つ」の意味は、ある目的のために身をおこすです。「発つ」の意味は、目的地に向けて出発するです。例えば、「ビルがたつ」であれば「建つ」を使います。
「立つ(たつ)」は、倒れたりせずまっすぐな状態になるという意味で広く一般的に使われます。 例えば、「アンテナが立つ」「茶柱が立っている」などと使います。 また、縦に身を起すという意味があります。 例えば「立って歩く」「寝たきりの状態から立てるようになった」などと使います。 転じて、ある現象が生じるという意味や噂などが目立って現れるなどの意味で使うこともできます。 「建つ(たつ)」の意味は、建物がつくられるです。 例えば「タワーマンションが建つ」「新築が建ち並ぶ」などと使います。 「立つ」は、すくっと立っていることに重点を置いているのに対して、「建つ」は建築の結果そこに存在していることに重点を置いています。 「起つ(たつ)」の意味は、①ある役割をもった者として身を起す、②伏せていた身体の部分などが起きるです。 一つ目の意味では「困っている人を助けるために起ち上がる」「動物は威嚇すると毛が起つ」などと使います。 ただし、「起つ」は表外読み(表外音訓)です。 表外読みとは、常用漢字表に載っていない読み方のことをいいます。 新聞や公用文では「立つ」と表記されます。 「発つ(たつ)」の意味は、目的の場所に向かってある場所を離れることです。 例えば「明日日本を発つ」「大阪に向けて朝早く発った」などと使います。 「発つ」も表外読みであるため、新聞や公用文では「立つ」と表記されます。
「立つ」は「たつ」と読みます。 「立つ」の意味は
です。 「立」には「たつ。まっすぐにたつ。成り立たせる」という意味があります。 「立つ」の一つ目の意味は、倒れたりせずまっすぐな状態になることです。 例えば「棒が立つ」「アンテナを立てる」などと使います。 二つ目の意味は、たてに身を起すことです。 例えば、「座っている友人が立つ」などと使います。 三つ目の意味は、ある場所・状況下や立場に身を置くことです。 例えば「列の先頭に立つ」「彼女の立場に立って考える」などと使います。 転じて、
という意味で使うこともできます。
「立つ」の例文
「建つ」は「たつ」と読みます。 「建つ」の意味は、「建物がつくられる」です。 「建」には「たてる。たつ。おこす。つくる」という意味があります。 「建」を含む熟語には「建国(けんこく)」「建築(けんちく)」などがあります。 「建つ」は、建造物が造られるという意味で使われます。 例えば「海の近くに新しいビルが建つ」などと使います。
「建つ」の例文
「起つ」は「たつ」と読みます。 「起つ」の意味は、
です。 「起」には「おきる。たつ。立ち上がる」という意味があります。 「起」を含む熟語には「起床(きしょう)」「躍起(やっき)」などがあります。 「起つ」の一つ目の「ある役割をもった者として身を起す」という意味では、例えば「音楽家として起つ」などと使います。 二つ目の「伏せていた身体の部分などが起きる」という意味では、例えば「毛がさか起つ」などと使います。 ただし、「起つ」は表外読み(表外音訓)です。 表外読みとは、常用漢字表に載っていない読み方のことをいいます。 よって、新聞や公用文では「立つ」と表記されます。
「起つ」の例文
「発つ」は「たつ」と読みます。 「発つ」の意味は「目的の場所に向かってある場所を離れる」です。 「発」には「はなつ。でかける」という意味があります。 「発」を含む熟語には「発車(はっしゃ)」「出発(しゅっぱつ)」などがあります。 「発つ」は、出発するという意味で使われます。 例えば「明日の朝日本を発つ」などと使います。 これは、明日の朝に日本を出発するという意味です。 ただし、「発つ」は表外読み(表外音訓)なので新聞や公用文では使われません。 「発つ」は、新聞や公用文では「立つ」もしくは平仮名で表記されます。
「発つ」の例文
「立つ」「建つ」「起つ」「発つ」は、どれも「たつ」と読む同訓異字です。 「立つ」は、まっすぐの状態になる、縦に身を起すという意味です。「建つ」は、建物が造られるという意味です。「起つ」は、ある目的のために身を起すという意味です。「発つ」の意味は、目的地に向けて出発するという意味です。