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「捕らわれる」と「囚われる」の違いと使い分けを例文つきで解説

「捕らわれる(とらわれる)」は、捕まえられて逃げられないように自由を失うことという意味です。「囚われる(とらわれる)」は、ある事柄に拘束されて心の自由を失うことという意味です。その他に、囚人として獄につながれるという意味でも使われます。

「捕らわれる」と「囚われる」の違い

捕らわれる(とらわれる)
捕まえられて逃げられないように自由を失うこと。
囚われる(とらわれる)
ある事柄に拘束されて心の自由を失うこと。

「捕らわれる(とらわれる)」の意味は、つかまえられて逃げられないように制限をかけられることです。 例えば「犯人が警察に捕らわれる」「ハエが蜘蛛の巣に捕らわれる」などと使います。 「囚われる(とらわれる)」の意味は、ある事柄に拘束されて心の自由を失うことです。 例えば、「固定概念に囚われる」「過去の記憶に囚われる」などと使います。 「捕らわれる」は物理的に自由を失うことを表し、「囚われる」は心理的に自由を失うことを表します。 例えば「彼の発言にとらわれる」の場合は、捕まえられて自由を失うのではなく発言によって心理的な自由を失うこと意味しているので「囚われる」を使うのが正確です。 ただし、「囚われる」は表外読み(表外音訓)なので新聞や公用文では使われません。 表外読みとは、常用漢字表に載っていない読み方のことをいいます。 新聞や公用文では「とらわれる」と平仮名で表記されます。

「捕らわれる」の意味と使い方

「捕らわれる」は「とらわれる」と読みます。 「捕らわれる」の意味は、「つかまえられる」です。 「捕」には「とる。とらえる。つかまえる」という意味があります。 「捕」を含む熟語には、「捕獲(ほかく)」「逮捕(たいほ)」などがあります。 「捕らわれる」は、「捕らえられる」のやや古い言い方で、直接的につかまえられて制限をかけられることをいいます。 例えば、「痴漢をした犯人が駅で捕らわれた」などと使います。 これは、痴漢をしが犯人がとらえられて逃げないように制限をかけられた状態という意味です。 「牛舎から脱走した牛が捕らわれる」というように、動物に対しても使うことができます。

「捕らわれる」の例文

  • 命を狙っていた犯人が捕らわれるまでは安心できない。
  • 小鳥が大きなニシキヘビに捕らわれる。
  • 彼は敵に捕らわれてしまったところを助けてくれた恩人だ。

「囚われる」の意味と使い方

「囚われる」は「とらわれる」と読みます。 「囚われる」の意味は、

  1. 囚人として獄につながれる
  2. ある事柄に拘束されて心の自由を失う

です。 「囚」には「とらえる。とらえて監禁する。とりこ」という意味があります。 「囚」を含む熟語には「囚獄(しゅうごく)」「囚人(しゅうじん)」などがあります。 「囚われる」の一つ目の意味は、犯罪を犯して受刑者、被疑者、被告人として刑事施設に収容されることです。 例えば、「彼は殺人犯として囚われている」などと使います。 「捕らわれる」と書くこともできます。 二つ目の意味は、考え方や行動などが間接的に束縛されて制限されてしまうことです。 例えば「固定概念に囚われる」などと使います。 ただし、「囚われる」は表外読み(表外音訓)なので新聞や公用文などでは使われません。 一般的には「とらわれる」と平仮名で表記されます。

「囚われる」の例文

  • 暴力事件をおこし、囚われの身となってしまった。
  • 過去の記憶に囚われて、新しい恋愛をすることができないなんてもったいない。
  • 形式に囚われず自由に自分の思うように書いてみてください。

まとめ

「捕らわれる」と「囚われる」は、どちらも「とらわれる」と読む異字同訓です。 「捕らわれる」の意味は、つかまえられるです。 「囚われる」の意味は、ある事柄に拘束されて心の自由を失うです。 また、囚人として獄につながれるという意味もあります。 例えば「先入観にとらわれる」であれば、「囚われる」を使います。

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