「取引先(とりひきさき)」の意味は「商売上の取引をする相手方」、「顧客(こきゃく)」は「商品やサービスを購入してくれる相手方」、「得意先(とくいさき)」は「顧客の中でも特に企業に大きな利益をもたらす重要な相手方」、「仕入先(しいれさき)」は「仕入れする相手方」、「クライアント」は「顧客」と同義です。今回は「取引先」「顧客」「得意先」「仕入先」「クライアント」の意味と違いを紹介します。
「取引先(とりひきさき)」は、商売上の取引をする相手のことをいいます。 「顧客」「得意先」「仕入先」「クライアント」はすべて「取引先」に包括されます。 「顧客(こきゃく)」は商品やサービスを購入してくれる相手方です。 「得意先」や「クライアント」も「顧客」に含まれますが、「顧客」はこれから商品を購入する相手も含まれるという点で「得意先」や「クライアント」よりも意味が広いです。 「得意先(とくいさき)」は、顧客の中でも特に企業に大きな利益をもたらす重要な相手方です。 「仕入先(しいれさき)」は、仕入れする相手方です。 商品の販売元に対して使用する言葉であるという点が「顧客」「得意先」「クライアント」とは違います。 「クライアント」は「顧客」と同義ですが、特に広告代理店やコンサルティング会社、弁護士や建築家など専門職への依頼人や相談者を表す言葉です。
「取引先」は「とりひきさき」と読みます。 「取引先」の意味は「商売上の取引の相手方」です。 「取引」とは、一般的に財またはサービスを対象として商人間、もしくは商人と消費者の間で金品や事柄のやり取りを行うことをいいます。 取引を行っている相手はすべて「取引先」にあてはまります。 例えば、電化製品の製造業者(メーカー)であれば、製品の製造に使われる部品の仕入先や、作られた製品を販売する家電量販店などが取引先です。 特に重要な取引先を「大口取引先」「主要取引先」などと区別して呼ぶこともあります。
「取引先」の例文
「顧客」は「こきゃく」と読みます。 「顧客」の意味は「ひいきにしてくれる相手方」です。 「顧」には「思いめぐらす。心にかける」という意味があります。 「客」は「商売の相手」という意味です。 「顧客」は、普段商品やサービスを購入してくれる事業主にとってありがたい客を総称する言葉です。広い意味では、いつも購入してくれるお客様だけではなく、購入の可能性のあるお客様まで含めます。 例えば電化製品の製造業者(メーカー)であれば、製品を購入してくれる家電量販店などが顧客になります。
「顧客」の例文
「得意先」は「とくいさき」と読みます。 「得意先」の意味は「日常よく取引をしてくれる相手方」 「得意」には、「よく品物を買ってくれる客。」という意味があります。 取引きをする頻度が高い相手や、頻度は少なくても売上や利益に大きく貢献する重要な取引先が「得意先」になります。 企業にとって売上に関わる大切な存在であり、細心の注意や気配りが必要となる相手でもあります。
「得意先」の例文
「仕入先」は「しいれさき」と読みます。 「仕入先」の意味は「仕入れする相手方」です。 「仕入れ」には「販売・加工のために商品や原料を買い入れること」という意味があります。 「仕入れ先」は、商品の販売元に対して使用する言葉です。 例えば家電量販店であれば、家電を販売するために商品を調達する製造業者(メーカー)が仕入先になります。 この場合、製造業者にとって家電量販店は「仕入先」ではありません。
「仕入先」の例文
「クライアント」は英語で「依頼人」または「顧客」という意味です。 日本では広告代理店やコンサルティング会社、弁護士や建築家など専門職への依頼人や相談者を「クライアント」と表します。 例えば、弁護士にとって弁護をしてほしいと依頼をしてきた人が「クライアント」になります。 また、「クライアント」には、ネットワーク上で他のコンピューターからサービスを受けるコンピューター、あるいはアプリケーションやプロセスという意味もあります。
「クライアント」の例文