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「使う」と「遣う」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「使う」と「遣う」は、どちらも「つかう」と読む同訓異字です。「使う」の意味は、ある事のために物や人を用いることです。「遣う」の意味は、技や術を工夫して巧みに用いることや、心をあれこれ働かせることです。例えば、「気をつかう」であれば「遣う」を使います。

「使う」と「遣う」の違い

使う(つかう)
ある事のために物や人を用いること。
遣う(つかう)
①技や術を工夫して巧みに用いること。 ②心をあれこれ働かせること

「使う(つかう)」は、物や人をある目的のために役立たせるという意味で広く一般的に使われます。 例えば、「車を使って移動をする」「お店をきりもりするために人を使う」などと使います。 慣用的に、それを用いて特定の行為をするという意味でも使うことができます。 例えば「台所を使う」で「料理をする」という意味になります。 「遣う(つかう)」の意味は、①技や術を工夫して巧みに用いること、②心をあれこれ働かせるです。 一つ目の意味では「手品を遣ってお金儲けをする」などと使います。 二つ目の意味では、「神経を遣う」「気遣いをする」などと使います。 「使う」は物や人を用いるという意味で広く一般的に使い、「遣う」は「使う」の美的な表記として、技や術を巧みに使うことや心をあれこれ働かせるという意味で使います。 例えば、「包丁を使う」であれば単に包丁を用いて物を切るという意味になり、「包丁を遣う」であれば巧みに包丁を用いるという意味になります。 また、近年では「お金を使う」のように動詞の場合は「使う」、「金遣い」のように名詞の場合は「遣う」を用いる傾向が強くなっています。

「使う」の意味と使い方

「使う」は「つかう」と読みます。 「使う」の意味は、「物や人をある目的のために役立たせること」です。 「使」には、「つかう。用いる」という意味があります。 「使」を含んだ熟語には「使途(しと)」「行使(こうし)」などがあります。 「使う」は、ある事のために物を用いたり、人を働かせることをいいます。 例えば「掃除機を使って掃除をする」などと使います。 「〜…を使って〜する」における「〜…を付けって」は、しばしば格助詞的に働き、手段を表す「〜…で」と置き換えることができます。 よって、「掃除機を使って掃除をする」は、「掃除機で掃除をする」と言い換えることが可能です。 慣用的に、それを用いて特定の行為をするという意味でも使うことができます。 例えば「洗濯機を使う」などです。 「洗濯機を使う」で「洗濯をする」という意味になります。 転じて、何かの用に充ててその量をへらすという意味もあります。 例えば「長距離移動でガソリンを使う」などと使います。

「使う」の例文

  • コンビニのお手洗いを使って用を足す。
  • 余った資材を使っておしゃれな棚を作った。
  • 沖縄に行くには、飛行機を使うか船を使う必要がある。
  • 時間には限りがあるので有効に使いましょう。

「遣う」の意味と使い方

「遣う」は「つかう」と読みます。 「遣う」の意味は、

  1. ある目的のために物や身体を有効に働かせる
  2. 技や術を巧みに用いる、工夫して巧みに使う
  3. 何かの用に充ててその量をへらす

です。 「遣」には「つかわす。さしむける」という意味があります。 「遣」を含んだ熟語には「遣外(けんがい)」「派遣(はけん)」などがあります。 一つ目の「ある目的のために物や身体を有効に働かせる」という意味では、「先輩に気を遣う」などと使います。 二つ目の「技や術を巧みに用いる、工夫して巧みに使う」という意味では、「汚い手を遣ってお金を手にする」などと使います。 三つ目の「何かの用に充ててその量をへらす」という意味では、例えば「金遣いが粗い」などと使います。 「遣う」は、「心遣い」「気遣い」のように名詞として使われることが多いです。

「遣う」の例文

  • この仕事はとにかく神経を遣うので疲れる。
  • 彼は、動物を遣った芸でお金儲けをしている。
  • 彼女は異性の話をすると息遣いが荒くなる。

まとめ

「使う(つかう)」は、ある事のために物や人を用いることを意味します。また、それを用いて特定の行為をするという意味でも使うことができます。「遣う(つかう)」は、技や術を工夫して巧みに用いることを意味します。また、心をあれこれ働かせることという意味でも使うことができます。

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