「積む」「詰む」「摘む」はすべて「つむ」と読みますが、違いをご存知でしょうか。読み方は同じですが意味の違う言葉なので使い分ける必要があります。今回は「積む」「詰む」「摘む」の正しい意味と使い方、それぞれの違いを紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「積む」と「詰む」と「摘む」はどれも「つむ」と読む同音異義語です。 「積む」の意味は、置いてある物の上に、さらに置いて高くすることです。 例えば「本を積む」「商品を積み上げる」などと使います。 また、荷物を載せたり装備説いて備え付けることや、多額のお金を出すという意味もあります。 例えば「トラックに荷物を積む」「推しのためにお金を積む」などと使います。 「詰む」の意味は、 将棋で王将の行き場がなくなることです。 例えば「次の一手で必ず詰む」などと使います。 現代では、将棋用語としてだけではなく「どうすることもできない状態」という意味でも使われます。 例えば「面接なのに遅刻するなんて詰んだ」などと使います。 「摘む(つむ)」の意味は、草木の一部を指先やつめ先ではさんでちぎりとることです。 例えば「道端に咲いていた花を摘む」「茶摘み体験をする」などと使います。 大きくなる前に取り去るという比喩的な表現として使われることもあります。 例えば「悪を摘み取る」などと使います。 「摘む」は、「剪む」または「抓む」と書くこともできます。 ただし、どちらも常用漢字ではないので一般的には「摘む」と表記されます。
「積む」は「つむ」と読みます。 「積む」の意味は、
です。 「積」には「つもる。つみかさねる。たくわえる」という意味があります。 「積」を含む熟語には「載積(さいせき)」「積善(せきぜん)」などがあります。 「積む」の一つ目の意味は、置いてある物の上に、さらに置いて高くすることをいいます。 例えば「ブロックを積んで壁を作る」などと使います。 また、乗り物などに荷物を載せるという意味で使うこともできます。 例えば「宅配物をトラックに積む」などと使います。 転じて、お金をたくさん出すという意味でも使われます。 例えば「良席でコンサートを見るためにお金を積む」などと使います。 また、何度も重ねて物事を繰り返して精神や腕を高めるという意味もあります。 例えば「美容師としての経験を積む」などと使います。
「積む」の例文
「詰む」は「つむ」と読みます。 「詰む」の意味は
です。 「詰」には「つまる。なじる。せめる」という意味があります。 「詰」を含む熟語には「詰窮(きっきゅう)」「詰問(きつもん)」などがあります。 「詰む」は、目を細かく織ってある生地のことをいいます。 例えば「目の詰んだセーター」などと使います。 日常生活でこの意味で使われることはあまりありません。 また、将棋で王将が逃げられない状態であることを表します。 例えば「次の手で必ず詰む」などと使います。 この意味では若者言葉として使われることも多いです。 例えば「今日テストなのに寝坊した。詰んだわ。」などと使います。 これは、テストなのに寝坊してどうししょうもない状態であるということを表しています。
「詰む」の例文
「摘む」は「つむ」と読みます。 「摘む」の意味は「草木の一部を指先やつめ先ではさんでちぎりとる」です。 「摘」には「つむ。つまむ。つみとる」という意味があります。 「摘」を含む熟語には「摘出(てきしゅつ)」「摘果(てきか)」などがあります。 「摘む」は、草の先や木の目などを指先に挟んで取ることをいいます。 例えば「綺麗な花を摘む」などと使います。 また、大きくならないうちに取り除くという意味で比喩的に使われることもあります。 例えば「悪の芽を摘み取る」などと使います。 「剪む」または「抓む」と書くこともできます。 ただし、どちらも常用漢字ではないため一般的には「摘む」と表記されます。
「摘む」の例文