「旨い」と「美味い」は、どちらも「うまい」と読む異字同訓です。「旨い」と「美味い」の意味は、飲食物の味が良いです。「旨い」には、進み具合が良いさまという意味もあります。この意味は「美味い」にはありません。例えば「計画通りうまく進む」であれば「旨い」を使います。
「旨い(うまい)」の意味は、味がよいです。 例えば「旨いお酒」「このお店の料理は旨い」などと使います。 転じて、自分にとって利得のあるさまという意味で使うこともできます。 例えば「旨い話に騙される」「旨い汁を吸って生きる」などと使います。 また、進み具合が良いさまという意味もあります。 例えば「計画通りに上手く進む」「手がかりが旨く見つかる」などと使います。 「美味い」の意味は、①味がよい、②自分にとって利得のあるさまです。 ①の意味と②の意味では、「旨い」と同義です。 「美味いお菓子」「空気た美味い」などと使います。 「美味い」には「旨い」の三つ目の意味進み具合が良いさまという意味はありません。 味が良いという意味では「旨い」と「美味い」どちらを使っても問題ありませんが、目上の人やフォーマルな場面では「美味い」に接頭辞の「お」と、味という意味の文語の形容詞「しい」をつけて上品にした「美味しい(おいしい)」が使われることが多いです。 ちなみに、「うまい」と読む漢字には「甘い」と「巧い」もあります。 甘い(うまい)は、味が良いことという意味です。 上手い(うまい)は、物事が巧みで上手であるという意味でもっとも広く使われる語です。 「旨い」「美味い」「甘い」「上手い」は、表外読み(表外音訓)であるめ新聞や公的文書では一般的に「うまい」と平仮名で表記されます。
「旨い」は「うまい」と読みます。 「旨い」の意味は
です。 「旨」には二つの意味があります。 一つ目の意味は「うまい。味がよい」です。 二つ目の意味は「むね。こころざし。考え。意向」です。 「旨い」の一つ目の意味「飲食物の味がよい。おいしい。」は、味が好ましいのでもっと飲み食いしたい気持ちを表す「美味しい」を乱暴にした語です。 例えば「こんなに旨い料理は初めて食べた」などと使います。 「上手い」または「甘い」と書くこともできます。 二つ目の「進み具合がよいさま」という意味では、例えば「計画通りに旨く行っている」などと使います。 三つ目の「利得のあるさま。好条件である」という意味では、得することが見込まれて、つい喜んでとびつきたくなるようなことを表します。 例えば「旨い話には気をつけろ」などと使います。 ただし、「旨い」は表外読み(表外音訓)です。 表外読みとは、常用漢字表に載っていない読み方のことをいいます。 表外読みは新聞や公的文章では使われません。 一般的に「うまい」と平仮名で表記されることが多いです。 「旨い」の対義語は「不味い(まずい)」です。
「旨い」の例文
「美味い」は、「うまい」と読みます。 「美味い」の意味は「飲食物の味が良い」です。 「美」には「うまい。おいしい」という意味があります。 「味」には「あじ、あじわい」という意味があります。 「美味い」は、飲み物や食べ物の味が美味であることを表す言葉です。 例えば「このお酒は美味い」などと使うことができます。 また「美味い」には、自分にとって都合がいいという意味もあります。 例えば「美味い話に飛びつく」などと使うことができます。 これは、自分が得をするような都合のいい話という意味です。 ただし、この意味で使う「美味い」は俗語なので正しい使い方とはいえません。 ビジネスシーンやフォーマルな場面では避けたほうが無難です。 「美味い」に、接頭辞「お」と美味のという意味の文語の形容詞「しい」をつけると「美味しい」という言葉になり、「美味い」よりもやや上品な表現になります。 「美味しいお食事」などと使うことがでいます。 目上の人に対して使う場合やフォーマルな場面に使われます。 ただし「美味い」も「美味しい」も表外読みであるため、新聞や公的文章では使われません。 一般的には「うまい」「おいしい」と平仮名で表記されることが多いです。
「美味い」の例文
「旨い(うまい)」と「美味い(うまい)」は、どちらも味が良いという意味で、「甘い」と書くこともできます。「旨い」と「美味い」の使い分けの基準は存在しません。使い分けに迷ったら、平仮名で「うまい」と書きましょう。なぜならこの三通りの漢字表記はいずれも表外読みだからです。