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「生む(生まれる)」と「産む(産まれる)」の違いと使い分け

「生む」と「産む」は、どちらも「うむ」と読む同訓異字です。「生む」の意味は、母体が胎児や卵を排出することです。「産む」の意味も、母体が胎児や卵を排出することです。「産む」は出産や分娩の瞬間を強調する言葉で、例えば出産する瞬間を指すのであれば「生む」よりも「産む」を使うのが適しています。

「生む(生まれる)」と「産む(産まれる)」の違い

生む(うむ)
①母体が胎児や卵を排出すること。 ②新しく作り出すこと。
産む(うむ)
母体が胎児や卵を排出すること。

「生む(うむ)」には二つの意味があります。 一つ目は、母体が胎児や卵を排出することです。 例えば、「自分が生んだ子供」「卵から生まれた稚魚」などと使います。 二つ目は、新しく生みだすこと・生じさせることです、 例えば「利益を生む」「誤解が生まれる」などと使います。 「産む(うむ)」の意味は、母体が胎児や卵を排出することです。 例えば「元気な男の子を産む」「猫が子猫を産んだ」などと使います。 「生む」の1つ目の意味と「産む」はどちらも母体が胎児や卵を排出することを意味する同義語です。 「産む」は出産や分娩の瞬間を強調する言葉であるという点に違いがあります。 例えば「今日赤ちゃんがうまれた」であれば「産まれた」が、「母が24歳の時に私がうまれた」であれば出産してから月日が立っているので「生まれた」が適しています。 ちなみに、「産む」には新しく作り出す・生じるという意味はありません。

「生む(生まれる)」の意味と使い方

「生む(生まれる)」は「うむ(うまれる)」と読みます。 「生む」の意味は

  1. 子を作りもうける
  2. 新しく作り出す。生じさせる

です。 「生」には「子がうまれる」という意味があります。 この意味で使われる「生」を含む熟語には「生殖(せいしょく)」「出生(しゅっせい)」があります。 また、「物を作り出す。物事が起こる」という意味もあります。 この意味で使われる熟語には「生起(せいき)」「発生(はっせい)」などがあります。 一つ目の「子を作りもうける」という意味では、例えば、「24歳の時に一人目の子を生んだ」などと使います。 男女ペア、または男性が主語になることもあります。 例えば父親が子に対して「私は犯罪者を生んだ覚えはない」などと使うことができます。 この場合は「産む」と書くこともできますが、子が大人になっている場合「生む」が適切です。 二つ目の「新しく作り出す。生じさせる」という意味では、人以外に対しても広く使うことができます。 例えば「新しい商品を生み出した」などと使います。 「生じさせる」という意味では「誤解を生む」というように、何かが原因でそういう事態になってしまったということを表すことができます。

「生む」の例文

  • 元夫との間に男の子を一人生んだ。
  • 祖母は17歳という若さで母を生んだそうだ。
  • この学校から多くの有名人が生まれた。
  • 爆発テロによって多くの犠牲者が生まれた。

「産む(産まれる)」の意味と使い方

「産む(産まれる)」は「うむ(うまれる)」と読みます。 「産む」の意味は「動物が子や卵を母体から外に出す。人が出産する」です。 「産」には「子をうむ。うまれる」という意味があります。 「産」を含む熟語には「出産(しゅっさん)」「産卵(さんらん)」などがあります。 「産む」は、人や動物などが母体から卵や子を体外に排出し、新たな個体として生命活動を始めさせることを表します。 例えば、「本日元気な女児を産むことができました」などと使います。 「産まれる」は、出産に注目していうときの用法です。 例えば「予定日より早く産まれる」などと使います。

「産む」の例文

  • 案ずるより産むが易しとはよく言ったもので、産んでみると痛さなど忘れてしまうものだ。
  • 待望の第一子がもうすぐ産まれます。
  • 熱帯魚が産んだ卵を別の水槽に移すことにした。

まとめ

「生む(うむ)」は、母体が胎児や卵を排出するという意味です。また、新しく作り出すという意味もあります。「誕生」「生成」などが類語です。 「産む(うむ)」は、母体が胎児や卵を排出することを意味します。「出産」「産卵」などが類語です。

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