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「後ろ倒し」は正しい?意味とは?使い方や類語「先送り」との違いも解説

「後ろ倒し」の意味は「先に延ばすこと」で、もとは政治用語です。「先送り」と同義語ですが、「先送り」の方がマイナスなイメージが強く、政治では避けられる傾向があります。「後ろ倒し」は比較的新しい言葉で、辞書に載っていない場合も多いです。

「後ろ倒し」の意味と使い方

「後ろ倒し」は「うしろだおし」と読みます。 「後ろ倒し」は「先に延ばすこと」です。 例えば今月する予定のことを来月に変更するなど、予定を遅らせることを「後ろ倒しにする」といいます。 「後ろ倒し」は比較的に新しい日本語だが正しい日本語です。 もとは政治用語として使用されていました。 2013年に安倍首相が就職活動の「後ろ倒し」に言及したことから、「後ろ倒し」という言葉が正しい日本語であるか否かが議論されるようになりました。 「後ろ倒し」は、正しくないとは言い切れないとする一方で、俗語的であるため使用する際には注意が必要であるとされています。

「後ろ倒し」の例文

例文

  • 意見がまとまらないので結論は後ろ倒しにすることにします。
  • 生産が追いついておらず、納期を後ろ倒しにさせていただきたく存じます。
  • 天候不良のため、イベント開催を後ろ倒しにすることにいたしました。

「後ろ倒し」の対義語「前倒し」

「後ろ倒し」の対義語は「前倒し」です。 「前倒し」は、「まえだおし」と読みます。 「前倒し」の意味は「予定を繰り上げて実行すること」です。 特に、予算の執行、公共事業などの予定を繰り上げることを「前倒し」といいます。 「後ろ倒し」は、「先に延ばすこと」なので「繰り上げる」という意味のある「前倒し」は対義語になります。 「前倒し」も元々は政治用語で、政治以外で使用されはじめたときには「後ろ倒し」と同じように様々な議論がされましたが、現代では一般的に使用される言葉になり辞書にも掲載されています。

「後ろ倒し」の類語

先送り

「先送り」は、「さきおくり」と読みます。 「先送り」の意味は「先に延ばすこと」です。 「後ろ倒し」と「先送り」と同義語だが、「先送り」はマイナスなイメージが強い言葉です。 「後ろ倒し」に特にプラスな意味合いがあるわけではなく、新しい言葉なのでマイナスなイメージが日本語話者にとってない、というだけのことだと思われます。 当面する問題の処理・解決などを先延ばしにする 判断や処理をその時点ではしないで先に延ばす というように、その時点ですべきことを先に延ばすということを「先送りする」といいます。

繰り下げ

「繰り下げ」は「くりさげ」と読みます。 「繰り下げ」の意味は「順々に下、または後ろに送ること」です。 「後ろ倒し」と同じように、予定を先に延ばすことを「繰り下げる」と言い表すことができます。 反対語は「繰り上げる」で、順を追って並んで着るものの位置を前にずらすことです。

延期

「延期」は「えんき」と読みます。 「延期」の意味は「決められた期日・期限を先に伸ばすこと」です。 例えば、雨が降ってしまって運動会の予定を後ろに延ばすという場合に「延期」といいます。 「後ろ倒し」を「延期」は同義です。 「後ろ倒し」は「延期」に言い換えることが可能です。

「後ろ倒し」の英語

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