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「分かれる」と「別れる」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「分かれる(わかれる)」と「別れる(わかれる)」の違いをご存知でしょうか。同じ読み方ですが、意味の異なる言葉です。今回は「別れる」と「分かれる」の意味と違いを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「分かれる」と「別れる」の違い

「分かれる(わかれる)」の意味は、一つであったものがある点から二つ以上になることです。 一つのものが二つ以上に離れたり、いくつかのより小さいまとまりになることを表します。 例えば「道が分かれる」「3つのグループに分ける」などと使います。 また、差異・区別が生じることを表すこともできます。 例えば「勝敗が分かれる」「意見が分かれる」などと使います。 「別れる(わかれる)」の意味は、それまで一緒にいたものが離れて別々になることです。 それまで一緒にいた物がある時点から違った場所に行ったり暮らしたりするようになることを表します。 例えば「兄弟と生き別れる」「転校で友人と別れる」などと使います。 転じて夫婦・恋人などがそれまでの関係を解消することや死に別れることを表すこともできます。 例えば「夫と別れる」「闘病していた妻と別れる」などと使います。 「分かれる」は主に事物に使うのに対して、「別れる」は人にのみ使うという違いがあります。 ただし、「グループにわかれる」の場合、わかれるのは人ですが、複数人をより小さいまとまりにすることを意味するので、「分かれる」が正しい表記です。

「分かれる」の意味と使い方

「分かれる」は「わかれる」と読みます。 「分かれる」の意味は

  1. 一つであったものがある点から二つ以上になる
  2. 一つにまとまっていたものが、いくつかに区別される
  3. 集まっていたものがばらばらになる
  4. 差異・区別が生じる

です。 「分」には「わける。いくつかにわける」という意味があります。 「分」を含む熟語には「分岐(ぶんき)」「分離(ぶんり)」などがあります。 一つ目の「一つであったものがある点から二つ以上になる」という意味では、例えば「ここから道が二つに分かれている」などと使います。 また本体から離れて別のものとして成立することを表すこともできます。 二つ目の「一つにまとまっていたものが、いくつかに区別される」という意味では、「地区ごとに分かれて下校する」などと使います。 三つ目の「集まっていたものがばらばらになる」という意味では、「三台のバスに分かれて乗る」などと使います。 四つ目の「差異・区別が生じる」という意味では、相互に対立することを表します。 例えば「意見が真っ二つに分かれる」などと使います。

「分かれる」の例文

  • 2チームに分かれて試合を行います。
  • ここから先は道が分かれているので間違えないように注意してください。
  • 作者の人生が3つの章に分けて書かれている。

「別れる」の意味と使い方

「別れる」は「わかれる」と読みます。 「別れる」の意味は

  1. それまで一緒にいたものが離れて別々になる
  2. 夫婦・恋人などがそれまでの関係を解消する
  3. 死に別れる

です。 「別」には「わかれる。はなれる」という意味があります。 「別」を含む熟語には「別居(べっきょ)」「別離(べつり)」などがあります。 一つ目の「それまで一緒にいたものが離れて別々になる」という意味では、それまで一緒にいた物がある時点から違った場所に行ったり暮らしたりするようになることを表します。 例えば「5歳の頃に兄弟と別れた」などと使います。 二つ目の「夫婦・恋人などがそれまでの関係を解消する」という意味では、関係を解消して離れて暮らしたりすることを表します。 例えば「夫の不倫で別れることになった」などと使います。 三つ目の「死に別れる」という意味では、「大病が原因で若くして夫と別れた」などと使います。

「別れる」の例文

  • 生き別れた母を捜しています。
  • 結婚を約束していた相手と些細なことで喧嘩になり別れることになった。
  • 父は母と別れてからも独身を貫いた。

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