「闇落ち」の意味は「仲間や味方だった良い人が、悪役・敵側に落ちてしまうこと」です。ゲームキャラクターなどが、心の闇が敵によって浮き彫りにさせられたり、主人公や他の仲間への嫉妬心が大きくなったことで敵側など悪い方にいってしまうことを表します。さらに派生して、疲れやストレスが溜まったことにより、良心が欠如してしまいそうになったり、発狂しそうになったりした自分の精神状態にも使うことがあります。
「闇落ち」は「やみおち」と読みます。 意味は「仲間や味方だった良い人が、悪役・敵側に落ちてしまうこと」です。 アニメやゲームのキャラクターに対して用いられるもので、抱えている心の闇が元々の敵側によって浮き彫りにさせられたり、主人公や他の仲間への嫉妬心が大きくなったり、様々な理由によって悪い方にいってしまうことを表します。 ちなみに、元々悪人で主人公など善人を騙すために味方であると装っていたパターンは「闇落ち」にはなりません。 最初は本当に仲間として一緒にいた善人がとあるきっかけで悪人になってしまう場合のみに用いられます。 語源は、元々悪役・敵側は「闇」と表現されることが多かったことから「闇の方に落ちる」と言われるようになったのでしょう。 これは主人公やその仲間は夢や希望を象徴とし、世界が明るくなるために戦うことが多いことから「光」と表現され、その反対となるのが「闇」ですよね。 さらに「落ちる」には「物事の程度などが悪くなる」「物事が終わりの状態に行き着く」といった意味があります。 「落ちるところまで落ちる」「罠に落ちる」などと言われるように、「闇に落ちる」と言います。 それを略して「闇落ち」となります。
「闇落ち」にはいくつかの使い方があります。 まずは、本来のアニメやゲームでの使い方です。 主人公であったり味方だったキャラクターが、敵側になってしまった場合に「○○が闇落ち」「○○が闇落ちした」などと使います。 さらにそこから使い方が派生され、自分の精神状態に対して「闇落ちしそう」など使います。 これは、疲れやストレスが溜まったことによって良心が欠如してしまいそうになったり、発狂しそうになったりした時に使います。 例えば職場で上司にストレスが溜まり、いよいよ言い返してしまいそうになったり仕事をサボりたくなってる時に「もう無理、闇落ちしそう」などと使います。「メンブレ」と近い使い方になります。 それから、まっ黒焦げになってしまったパンケーキを「闇落ちしたパンケーキ」など何かに失敗した時に冗談ぽく使うこともあります。 「闇落ちエビフライ」の下の画像のフレンチラベンダー、ツイッターで話題になりました。 形がエビフライそのものなのに、色合いが黒と紫でまるで悪役のようになっていますよね。
「悪堕ち」は「あくとき」と読みます。 意味は「キャラクターが敵側に取り込まれること」を指します。 主人公と仲間だったキャラクターが自ら敵側(悪側)につく場合でも、他の者によって精神的や肉体的に洗脳などをされて敵側についてしまう場合と両方あります。 洗脳によるもの、憑依して本人の意識が封印されただけのもの、絶望や挫折など負の感情から悪の方にいってしまうもの、さまざまなパターンがあります。 「闇落ち」とはほぼ同義語になります。
「闇落ち」は、「ダークサイドに落ちる」とも言います。 これは「闇=暗黒面」を「ダークサイド」と言い換えただけの言葉になるので、意味は「闇落ち」と全く同じです。
「悪変」は「あくへん」と読みます。 意味は「状態や関係などが悪い方に変わること」を表します。 そこまで使われる表現ではありませんが、類語となります。
「光落ち」は「闇落ち」と全く反対となる言葉です。 意味は「悪役や心に闇を抱えていたキャラクターが、何かをきっかけに善人に変わること」です。 最初から敵側だったキャラクターが主人公などの味方になったり善人になる場合と、闇堕ちしたキャラクターがもう一度善人に戻ってくる場合とがあります。 主人公と1対1で戦って向き合うことで友情が芽生えるパターンや、女性や子供と共に行動することになって絆されていくパターンがあります。
「闇落ち」の対義語には「改心」もあります。 「改心」の意味は「今までの行いを反省して、悪い心を改めること」です。 闇落ちしたキャラクターが、改心して元の良い人に戻ってくることもあります。
有名な「闇落ち」したキャラクターには『DEATH NOTE』の夜神月(やがみらいと)がいます。 これは主人公が闇落ちしてしまうパターンですね。 最初は正義感が強い青年でしたが、DEATH NOTEを使い悪人を次々に殺し、最終的には新世界を作り上げそこで神になるべく少しでも邪魔な存在はどんどんDEATH NOTEを使って排除していく独裁者と成り果ててしまいました。
「闇堕ち」からの「光落ち」をするキャラクターといえば、『美少女戦士セーラームーン』のちびうさです。 未来のセーラームーンである子供のちびうさは、原作漫画では「自分の居場所はどこにもない」という絶望を利用されて、TVアニメ版では「自分は誰からも愛されていなかった」と思い込まされて洗脳されたことによって「ブラック・レディ」という悪役になってしまいます。セーラー戦士たちに憎悪を抱えています。 最終的には、セーラームーンたちの力によって自分が愛されていたことを思い出して改心します。