「よき」は「良い」「いいね」「オッケー」といった意味を持つ若者言葉です。しかし、由来はなんと古語なんですよね。方言ではないので注意しましょう。今回はそんな「よき」について詳しく解説していきます。例文や類語も紹介しますので参考にしてみてください。
「よき」の意味は「良い」「いいね」です。 他にも「オッケー!」「いいよ!」といった意味合いでも用いられています。 「良き」と漢字で表記することもありますが、「よき」とひらがなで表記するのが一般的です。 元ネタはなく、10代の若者を中心に2016年頃からインターネットで流行し始めました。「女子高生流行語大賞2016」では2位にランクインするほどです。 実は、この「よき」は古語から来ているのではないか、と言われています。
「よき」は古語である「よきかな」が語源であると言われています。 「よきかな」は「善い哉(よいかな)」とも言われる言葉で「良い感じであると褒める言葉」です。 「よきかな」は千と千尋の神隠しの中でも登場します。 これは、千が働く油屋にやってきた腐れ神のセリフです。 腐れ神はかなりの悪臭を放っていましたが、千は薬草のお風呂に入れました。 そして千は腐れ神にトゲのようなものが刺さっていることに気付き「深くて取れない」と声を上げると、湯婆婆が従業員らを集め「オクサレ神ではないぞ!」と魔法でロープを取り出しトゲを抜くように指示しました。 そしてそれを引っこ抜くと、トゲは自転車のハンドルであり、更に引っ張ると泥まみれのゴミ達が次々と出てきました。 すると腐れ神が正体を表し、『人間によって川を汚された河の神』であることが分かりました。 そして、河の神が千に苦団子(後にハクを助ける超重要な団子)を渡し「よきかな」と言って帰っていきました。 「よき」の語源は方言ではないので注意しましょう。 ちなみに「よか」は九州で使われている「良い」という意味の方言です。 「よかね〜」「よかよ!」などと使います。
自分に良いことがあった時や相手にいいね!と共感したりする時に「よき」を使います。 例えば「お菓子もらったーよき!」などと使います。 また「この服新しく買ったんだ」「よき!」などと相手へのレスポンスで使います。 これはSNSなどで「いいね!」とハートのボタンを押す感覚で共感したり称賛したりする時に気軽に使われています。 なので、相手が心底喜んでいる時などに「よき!」と言ってしまうと、相手は軽く流された気分になってしまうかもしれません。 「よき」は「よきよき」と繰り返して使うこともあります。 また、ただ「よい」「いい」を「よき」に変換して使うこともあります。 例えば「天気いい」を「天気よき」としたり、「よい週末を!」を「よき週末を!」としたりして使います。 他にも「よかった」を「よきだった」、「よいかも」を「よきかも」などと使います。
「よき」の例文
「3150」の意味は「最高」のことです。読み方も「サイコー」となります。 数字をそれぞれ「さ(ん)」「い(ち)」「こ(ごの点々抜き)」「お(ゼロが英語のオーに見えるから)」と読み、「3150」で「サイコー」を表しています。「4649」で「ヨロシク」と読むのと同じです。 この「3150」はボクシング選手の亀田三兄弟の父親である亀田史郎さんがSNSで使い始めたことで一般的に広まっていきました。 グーパンチを広げたようなポーズでやることから「3150ポーズ」も一緒に流行しました。
「チョベリグ」は「チョーベリーグッド」の略です。 「超very good」のことです。 要するに「めちゃくちゃいいね!」という意味を持つ言葉です。 ちなみに1990年代にギャルが使い流行った言葉で、現在では死語となっています。
いかがだったでしょうか? 「よき」について理解できたでしょうか? 2文字で使いやすい言葉なので、多くの若者が使っています。 「良いね!」という意味で「よき」「よきよき」と使ってみましょう。