「要所要所(ようしょようしょ)」の意味は「一つ一つの重要な箇所」です。辞書には載っていませんが、方言ではなく、ビジネスなどかしこまった場面で話し言葉で使用することができる言葉です。「要所要所に」「要所要所で」の形で使用します。
「要所要所」の読み方は「ようしょようしょ」です。 「要」は音読みで「ヨウ」、「所」は音読みで「ショ」と読みます。 「よいしょよいしょ」ではないので注意しましょう。 また、「要所要所」の書き方は「要所々々」も可です。 「々」は「前の文字を繰り返す」という意味なので、「要所々々」でも「要所要所」と同じ意味になります。 特にフォーマルな文章では「々」のように繰り返すことを表す言葉は避けるのがマナーなので注意しましょう。
「要所」の意味は「重要な場所・地点」です。 例えば「交通の要所」などと使います。 「交通の要所」は「交通の重要な地点」という意味です。 転じて「重要な箇所」という意味でも使用されます。 「要所を押さえる」は「重要な箇所を抑える」という意味になります。 そして、「要所要所」と重ねることで「一つ一つの重要な箇所」という意味になります。 重要な箇所がいくつかあることを言い表します。 「要所要所」は、方言ではありません。 全国で使用されている共通語です。
「要所」の例文
「要所要所」という表現は辞書には載っていませんが、ビジネスなどかしこまった場面で話し言葉で使用することが可能です。 例えばプレゼンなど何かを説明するときに、重要な箇所が複数あることをつたえるときなどに使用します。 ただし、「要所要所」では「どこが重要な箇所なのか」が曖昧になってしまう場合があります。きちんとどこが重要なのか説明をするほうが良い場合もあるので留意しましょう。
「要所要所」は、主に「要所要所に」「要所要所で」の形で使用します。 それぞれ重要なところで何かを行うときや、重要なところに何かがあることを言い表すとき「要所要所で○○をする」といったり、「○○の要所要所で」というように使います。
「要所要所」の例文
「随所」は「ずいしょ」と読みます。 「随所」の意味は「いたるところ」です。 あちらこちらに何かあることや、どこにでもあることを言い表します。 「随所」には「重要なところ」という意味はありません。 また、「随所随所」と重ねて使うのは誤りです。 「随所」単体で使用します。 「随所」の類語は「所々方々(しょしょほうぼう)」です。 「所々方々」の意味は「あちらこちら」です。 あちこちの場所や方角を言い表す言葉で、「随所」の同義語です。
例文
「要所要所」の類語は「各所」「所々」「各ポイント」などがあります。 「各所」は「かくしょ」と読みます。 「各所」の意味は「あちこちの場所」「いたるところ」です。 「所々」は「ところどころ」と読みます。 「所々」の意味は「あちらこちら」という意味です。 「ポイント」は「重要な箇所」という意味です。 「各」をつけることで「一つ一つの重要な箇所」という意味になります。 「複数ある」という意味では「各所」「所々」が類語にあたります。 ただし、「各所」「所々」には重要という意味はありません。 文章で使える言い換えは「各ポイント」が適しています。
「重要な箇所」という意味の「要所」の類語は「要点」「勘所」です。 「要点」は「ようてん」と読みます。 「要点」の意味は「物事の大切な箇所」です。 事柄の大切な箇所をいいあらわします。 「勘所」は「かんどころ」と読みます。 「勘所」の意味は「はずしてはならない最も重要な所」です。 「勘所」の原義は「三味線などで必要な高さのの音を出すために、弦を押さえる所」です。 転じて、その事をうまくやる上ではずしてはならない最も大切なところを言い表すようになりました。 「重要な場所・地点」という意味の類語は「拠点」「中心地」などです。 「拠点」は「きょてん」と読みます。 「拠点」の意味は「活動の足場として、重要な意味をもつところ」です。 活動のよりどころとなる所をいいあらわします。 「中心地」は「ちゅうしんち」と読みます。 「中心地」の意味は「中心となる重要な場所」です。 ある事柄が集中する場所や、ある活動がそこを主要な場所として他に及んでゆくような重要な場所をいいあらわします。
「要所要所」の対義語は「全体」「全範囲」「網羅」「包括」です。 「全体」は「全体」と読みます。 「全体」の意味は「ある事物のすべてを一つのまとまりとして考えたもの」です。 あるまとまりをもった全範囲をいいます。 「全範囲」は「ぜんはんい」と読みます。 「全範囲」の意味は「一定のきまった広がりのすべて」です。 ある物事によって限られた一定のすべての領域をいいます。 「網羅」は「もうら」と読みます。 「網羅」の意味は「関係のあるものすべて」です。 「魚や鳥を残らず収め入れる」という意味から転じて「もらすことなくすべてに及ぶこと」を言い表す言葉として使用されるようになりました。 「包括」は「ほうかつ」と読みます。 「包括」の意味は「ひっくるめて一つにまとめること」です。 包括は、ビジネスシーンでよく使用される言葉です。
「それぞれの」を意味する英語は「every」または「each」です。 「大切な」は「important」「key」です。 「場所」は「place」「position」「point」などです。 「point」は日本語の「ポイント」のように場所以外では使えないので注意しましょう。
The guards will be placed at every key point.
要所要所に警備を配置します。
「要所要所」を場所以外に対して使うときは「every」で表現可能です。
I will explain every term you don't know.
知らない専門用語は要所要所でご説明いたします。
「要所要所(ようしょようしょ)」の意味は「一つ一つの重要な箇所」です。 「要所」の意味は「重要な場所・地点」です。 例えば「交通の要所」などと使います。 転じて「重要な箇所」という意味でも使用されます。 「要所を押さえる」は「重要な箇所を抑える」という意味になります。 そして「要所要所」と重ねることで「一つ一つの重要な箇所」という意味になり、重要な箇所がいくつかあることを言い表します。