「夢(ゆめ)」と「希望(きぼう)」の違いをご存知ですか?「夢と希望」などと合わせて使われることもありますよね。今回は「夢」と「希望」の意味の違いと使い分け方を紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「夢(ゆめ)」と「希望(きぼう)」は、どちらも実現を待ち望むことを意味する語です。 「夢(ゆめ)」は、実際には実現するのが難しくても、将来実現したいと思っていることを表します。 「夢」には、睡眠中に見る幻覚という意味もあり、非現実的なことについても使われます。 例えば「子供の頃の夢は宇宙飛行士だった」「億万長者になる夢を持っている」などと使います。 「希望(きぼう)」は、よりよい状態を期待し、その実現を願うことを表します。 例えば「部署の移動を希望する」「希望通りの席が予約できた」などと使います。 「希望」は、「夢」に比べて短期間で実現が可能なことにいうことが多いという違いがあります。 例えば「息子の将来の夢はプロサッカー選手」ということはありますが、「息子の希望はプロサッカー選手だ」というのは不自然です。 なぜなら、「サッカー選手になりたい」という望みを叶えるのには時間がかり、かつ実現するのが難しいことだからです。 ただし、相手から要望を伝えられた場合は、それがどんなに実現するのが難しいことであっても実現させる努力をする必要があるため「夢」ではなく「希望」を使います。 例えば、相手に不可能な要望を伝えられたときは「ご希望に添うことができず申し訳ありません」と伝えます。
「夢」は「ゆめ」と読みます。 「夢」の意味は、
です。 一つ目の「睡眠中にさまざまな物事をあたかも現実の経験であるかのように感じる心的現象」という意味では、例えば「怖い夢を見る」などと使います。 二つ目の「将来実現させたいと思っている願い」という意味では、実際にはありそうにも思われないが実現すればいいなと思っていることを表します。 例えば、「将来の夢は歌手になることだ」などと使います。 三つ目の「現実からはなれた空想」という意味では、実社会や厳しい現実から離れて、願望する世界にあこがれ現実感覚に欠けていることを表すことが多いです。 例えば「彼はいい歳して夢ばかりみている」などと使います。 四つ目の「はかないもの」という意味では、「夢の世」などと使います。 日常生活でこの意味で使うことはまれです。
「夢」の例文
「希望」は「きぼう」と読みます。
「希望」の意味は、です。 一つ目の「こうあってほしいと望み願うこと」という意味では、比較的短期間で、実現出来そうな望みを述べるときに使います。 例えば「駅近の物件が希望です」などと使います。 二つ目の「将来に対する明るい見通し」という意味では、良い期待が持てることを表します。 例えば「希望が持てる会社」などと使います。 「希望」は「冀望」と書くこともできますが、「希望」と書くのが一般的です。
「希望」の例文