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「緩む」と「弛む」の意味と使い方の違い

「緩む」と「弛む」は、どちらも「ゆるむ」と読み、きつく締まっていたものがゆるくなることという意味があります。同じ意味なので特に使い分ける必要はありませんが、「弛む」は常用漢字ではないため一般的には「緩む」と表記される事が多いです。また、「弛む」は「たるむ」と読むことができ「気持ちを弛(たる)ませないようにする」などと使うこともできます。

「緩む」と「弛む」の違い

緩む(ゆるむ)
きつく締まっていたものがゆるくなること。
弛む(ゆるむ)
「緩む」と意味は同じ。「たるむ」と読むことも可。

「緩む(ゆるむ)」と「弛む(ゆるむ)」は、どちらもきつく締まっていたものがゆるくなるという意味です。 転じて表情の硬さが取れたり、緊張の度合いが高くなるという意味で使われます。 意味に違いはないので使い分ける必要はありませんが、「弛む」は常用漢字はないため一般的には「緩む」が使われます。 また、「弛む」は「たるむ」と読むこともできます。 「緩む」には「たるむ」という読み方はありません。 「弛む」を「たるむ」と読む場合、心が緊張感を欠いてだらしなくなるという意味になります。 例えば「気が弛でいる(たるんでいる)」などと使います。 ちなみに「緩」と「弛」を両方使った熟語には「弛緩(しかん)」があります。 「弛緩」の意味は、ゆるむこと。たるむことです。

「緩む」の意味と使い方

「緩む」は、「ゆるむ」と読みます。 「緩む」の意味は、

  1. きつく締まっていたものがゆるくなる
  2. 固かったものがやわらかくなる
  3. 表情のかたさがとれる
  4. 緊密の度合いが弱くなる

です。 「緩」には「ゆるい。ゆるやか。ゆるむ」という意味があります。 「緩」を含む熟語には「緩急(かんきゅう)」「緩慢(かんまん)」などがあります。 「緩む」の一つ目の意味は、きつくしまっていたものがゆるくなるです。 例えば「ネジが緩んではずれる」などと使います。 二つ目の意味は、固かったものがやわらかくなるです。 例えば、「土が雨で緩む」などと使います。 転じて、表情や柔らかくなるという意味で使うこともできます。 例えば「好きな子と会話ができて思わず口元が緩む」などと使います。 また、緊密の度合いが弱くなるという意味でも使われます。 例えば「気が緩んでいる生徒に喝を入れる」などと使います。 さらに、 厳しさの程度がゆるやかになる(受験シーズンを終えて指導がが緩む) 速度が落る(カーブでスピードを緩める) 相場が少し安くなる(市場価格が緩む)などと使います。

「緩む」の例文

  • 歩いているときに緩まないように固く靴紐を結ぶ。
  • 熱で生地が溶けて緩くなってきてしまった。
  • 両親の姿を見て安心し表情が緩んだ。
  • ここで仲間の結束を緩ませるわけにはいかない。
  • 長期休みの後は気が緩んでいる生徒が多い。

「弛む」の意味と使い方

「弛む」は、「ゆるむ」と読みます。 また、「弛む」は「たるむ」と読むこともできます。 「弛む」の意味は、「緩む」と同じです。 「弛」には「ゆるむ。ゆるめる。たるむ」という意味があります。 「弛」を含む熟語には「弛張(ちちょう)」「弛廃(しはい)」などがあります。 「弛む」は、「緩む」と同義です。 ただし、「弛む」は常用漢字ではありません。 常用漢字とは常用漢字表に載っている漢字のこといい、「弛む」のように常用漢字表に載っていない漢字は新聞や公的文書では使われません。 新聞や公用文では、一般的に「緩む」と表記されます。

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