「前妻(ぜんさい)」の意味は、前の妻です。「元妻(もとつま)」の意味は、以前の妻です。「前妻」は古くから使われている言葉で、死別または離婚したという「元妻」よりも重いニュアンスで使われることが多いです。
「前妻(ぜんさい)」と「元妻(もとつま)」は、どちらも過去に婚姻関係にあった女性を指す言葉です。 「前妻」は古くから使われている言葉です。 昔は現代のように離婚は一般的でなく、よっぽどの事情がない限り婚姻関係は続くのが当たり前でした。 そのため、「前妻」は「死別または離別した妻」という重いニュアンスで現在でも使われます。 「元妻」は、比較的新しい言葉で、広辞苑などの主要な辞書にはまだ記載がありません。 「前妻」のような重いニュアンスはなく、単に「以前に妻であった女性」という意味です。 日常会話では「元妻」がよく使われます。 また、過去に婚姻関係にあった女性が複数名いた場合は、最後に離婚した女性を「前妻」、前妻を含めそれより前に離婚にした女性すべてを「元嫁」と使い分けられます。
「前妻」は「ぜんさい」と読みます。 「前妻」の意味は「前の妻」です。 「前妻」は古くから使われている言葉です。 以前は現在のように離婚が一般的でなかったため、妻と別れる=死別または離別でした。 そのため、「前妻」は「死別または離別した妻」というやや重たいニュアンスがあります。 「前」には「時間的に前。過去」という意味があります。 この意味の「前」を使用した熟語には「前人」「前例」などがあります。 「妻」の意味は「夫の配偶者」です。 「前妻」の同義語に「先妻(せんさい)」があります。 「先妻」は「せいせい」と読む場合も稀にあります。 「前妻」よりも「先妻」の方がよく使われる語です。 「前妻」を「せんさい」と読む場合もあります。 また、「前妻」を「こなみ」と読んだ場合、「一夫多妻制のもとで先にめとった妻」という意味になります。 このように「前妻」は読み方が多く、意味も複数あることから、テレビのニュース等では「前の妻」と言い換えられることが多いです。 「前妻」の対義語は「後妻」です。 「後妻」を「うわなり」と読む場合、「一夫多妻制において、初めて迎えた妻つまり本妻に対して、次の妻」を意味します。 「後妻」を「ごさい」と読む場合、「妻と死別または離別した男性が、その後で結婚した妻」という意味です。
「前妻」の例文
「元妻」は「もとつま」と読みます。 「元妻」の意味は「以前の妻」です。 「元」には「はじめ。はじまり」転じて「以前の」という意味があります。 「元妻」は、以前に婚姻関係にあった女性を指すときに使用します。 友人との会話などカジュアルな場面で使用されることが多いです。 「元妻」の対義語は「今嫁(いまよめ)」です。 「元妻」と混同されがちな言葉に「元嫁(もとよめ)」があります。 「嫁」は「自分の息子の配偶者」を意味する言葉で、夫が妻を指して使う言葉ではありません。
「元妻」の例文
「前妻」は、「こなみ」と読むと一夫多妻制のもとで先にめとった妻という意味になりますが、一般的には「ぜんさい」と読み、死別または離別した妻という意味で使われます。 「元妻(もとつま)」は、以前の妻という意味で使われます。 二回以上の離婚歴があるときは、「前妻」は最後に離婚した妻を指し、前妻を含めそれより前に離婚にした女性すべてを「元妻」といいます。