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「ずつ」と「づつ」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「ずつ」と「づつ」はどちらも、同じ量のものをいくつか、または何回かに割り当てることという意味で使われます。「ずつ」と「づつ」の違いは仮名遣いです。「ずつ」は現代仮名遣いで「づつ」は歴史的仮名遣いです。現代では「ずつ」と書くのが一般的です。

「ずつ」と「づつ」の違い

ずつ
同じ量のものをいくつか、または何回かに割り当てること。現代仮名遣い。
づつ
意味は同じ。歴史的仮名遣い。

「ずつ」と「づつ」はどちらも漢字で「宛」と書きます。 「宛」は表外読み(表外音訓)であるため、一般的に平仮名で表記されます。 表外音訓は、常用漢字表に載っていない読み方のことです。 「ずつ」と「づつ」の違いは、仮名遣いです。 どちらの仮名遣いを使用しても意味は変わりません。 「ずつ」は、現代仮名遣いです。 現代仮名遣いとは、現代語をかなで書き表す場合の規則として内閣が告示した仮名遣いのことをいいます。 「づつ」は、歴史的仮名遣いです。 歴史的仮名遣いとは、平安時代中期以前の文献を基準として定められた仮名遣いです。 例えば平仮名の「え」を現代では「ゑ」と書かないのと同じで、現代では「ずつ」と書くのが正しいとされます。 例えばニュース番組のテロップなどでも「ずつ」と表記されます。 しかしながら、歴史的仮名遣いで「づつ」と書くことも許容されています。 特に使い分ける必要はありませんが、ビジネスシーンで報告書などを書く時は、現代仮名遣いで「つまずく」と書くのが望ましいです。

「ずつ」の意味と使い方

「ずつ」の意味は、「同じ量のものをいくつか、または何回かに割り当てる」です。 「ずつ」の漢字表記は「宛」です。 ただし、「宛」は表外読み(表外音訓)なので一般的には平仮名で表記されます。 表外読みとは、常用漢字表に載っていない読み方のことです。 「ずつ」は数量や程度を表す語について、その数量が関係するすべてのものに均しく割り当てられることを表します。 例えば「一人2枚ずつプリントを配る」などと使います。 これは、全員に均等に2枚のプリントを渡すという意味です。 また、一回に行われる量が一定量に限られていることを表すこともできます。 例えば「少しずつ進む」などと使います。

「ずつ」の例文

  • 朝昼番の三回、二錠ずつ飲むように薬を処方された。
  • 妹と費用を半分ずつ出し合って両親にプレゼントを渡す。
  • 怪我した足をかばいながら少しずつゴールに向かって進んだ。

「づつ」の意味と使い方

「づつ」は「ずつ」と同義です。 「づつ」も漢字で「宛」と書きます。 「宛」を歴史的仮名遣いで書くと「づつ」となります。 歴史的仮名遣いとは、平安時代中期以前の文献を基準として定められた仮名遣いのことです。 現代語をかなで書き表す場合の規則として、内閣が告示した現代仮名遣いでは「づ」を「ず」、「ぢ」を「じ」と表記するようになり、「ずつ」と書くようになりました。 例えば平仮名の「え」を現代では「ゑ」と書かないのと同じで、現代では「ずつ」と書くのが一般的です。 しかしながら、現代でも「づつ」こ書くことも許容されています。 特に使い分ける必要はありませんが、ビジネスシーンで報告書などを書く時は、現代仮名遣いで「つまずく」と書くのが望ましいです。

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