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「逐次」の意味と使い方、類語「逐一・随時・順次・適宜」との違い

「逐次(ちくじ)」の意味は「次々と」です。今回は「逐次」の正しい意味と使い方を例文付きで紹介します。また、類語との違いや英語表現も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

「逐次」とは

「逐次」の読み方は「ちくじ」

「逐次」の読み方は「ちくじ」です。 「逐」は音読みで「チク」、「次」は音読みで「ジ」と読みます。

「逐時」は誤り

「逐時」は間違いです。 「逐時」ではなく、正しくは「逐次」です。 「随時(ずいじ)」と似ているため、混同して「逐時」としてしまう人が多いので注意しましょう。

「逐次」の意味は「次々と」

「逐次」の意味は「次々と」です。 「逐」には「順を追う。順に従う」という意味があります。 「次」は「つづく。ついで」という意味です。 「逐」と「次」を合わせることで、時間が経過するにつれて、一つが終われば、また一つとどんどん続くさま、段階的に変化していくさまを言い表しています。

「逐次」の使い方と例文

副詞として使う

「逐次」は、ビジネスシーンなどかしこまった場面で「順を追って○○をします」「順次○○をすます」と伝えるときに使用されます。 「逐次○○をする」というように副詞的な使い方をします。 例えば、「合格者については順を追って次々とホームページで公表します」と伝えるときは「合格者については逐次ホームページにて公表します」といいます。

「逐次」の例文

  • 返金については逐次対応いたします。
  • 佐藤先生の最新作全10巻を逐次出版する。
  • 今回採用された企画は逐次実行に移されます。
  • 両国関係は逐次改善されていくだろう。

四字熟語「逐次報告」「逐次通訳」「逐次反応」

「逐次」を使用した四字熟語には「逐次報告」「逐次通訳」「逐次反応」などがあります。

「逐次報告(ちくじほうこく)」
「順序にそって次々と報告する」
「逐次通訳(ちくじつうやく)」
話者と通訳者が口語に話す通訳の形式
「逐次反応(ちくじはんのう)」
「前段階の生成物が、次の反応物質になって次々に起こる反応」
「逐次刊行物(ちくじかんこうぶつ)」
「終期を予定せずに順を追い継続して刊行される出版物」
「逐次検索(ちくじけんさく)」
「入力のたびに即座に候補を表示させる検索方法」 インクリメンタルサーチともいいます。
「逐次制御(ちくじせいぎょ)」
「命令を一つずつ順番に完了させるコンピュータの動作方法」

生物用語では「逐次機構」「逐次誘導」「逐次単婚」などもあります

「逐次執行(ちくじしっこう)」
「順次に刑を執り行うこと」
「逐次投入(ちくじとうにゅう)」
軍事戦略用語で「戦力を小出しにしていくこと」

「逐次」の類語との違い

「逐一」は「一つ一つ順を追うこと」

「逐一」は「ちくいち」と読みます。 「逐一」の意味は「一つ一つ順を追うこと」「いちいち詳細に」です。 「順を追って、一つ残らず全部」「一から順を追って、余すところなく全て」ということを言い表します。 「逐次」は「次々に行う」という意味で、「逐一」は「順を追って一つ残らず、何から何まで全部取り上げていくさま」という違いがあります。 「逐次」と「逐一」は意味は似ていますが、「逐一」の方がもっと細かいニュアンスです。 例えば、「逐次報告」は「順番に報告」という意味で、「逐一報告」は「何から何まで全て報告する」という意味になります。

「随時」は「いかなる時にも」

「随時」は「ずいじ」と読みます。 「随時」の意味は、

  • 時に随うこと。臨機
  • いかなる時にも。好きなときにいつでも

です。 「随」という漢字には「成り行きにまかせる」という意味があります。そこから、「いつでも」「その時々。臨機応変に」という意味になります。 例えば、「質問は随時受け付けております」などと使います。 「逐次」は「次々に行う」、「随時」は「いつでも」なので、意味が似ていますが違います。

「適宜」は「そのときの状況に適していること」

「適宜」は「てきぎ」と読みます。 「適宜」の意味は

  • その場合、状況にぴったり合っていること。適当
  • 便宜に従うこと。随意

です。 「適」は「ぴったり当てはまる」、「宜」は「程よくかなっている」を意味します。 この2つが合わさって、「もっとも当てはまる」という意味になります。 その場に応じた行動をする、状況に合わせて自分自身が良いと判断した行動をとるときに使います。 「適宜」は「何に関してもちょうど良い」という場合に用います。 「逐次」は「次々に行う」という意味なので、「適宜」と「逐次」は響きは似ていても意味の異なる言葉です。 例えば「逐次昼食を取る」は「順番に昼食をとる」という意味ですが、「適宜昼食をとる」は「それぞれちょうどよいタイミングで食事をとる」という意味です。

「随時・適宜・適時・逐一・逐次・都度・常時・順次」の意味の違いと使い分け

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「順次」は「順を追って物事を行うさま」

「順次」は「じゅんじ」と読みます。 「順次」の意味は「順を追って物事を行うさま」です。 目の前にあるものを、次から次へと順番に行うことを表します。 「逐次」と「順次」は「次から次へと」という意味では同義です。 ただし、「順次」は決まった順番というよりも、到着した順、適当に思いついた順など、その場で決めた順で物事を行うことを表します。 「逐次」は、一つが終われば、また一つとどんどん続くさま、段階的に変化していくさまを言い表しています。

「漸次」は「次第に、じょじょに」

「漸次」は「ぜんじ」と読みます。 「漸次」の意味は「しだいに、じょじょに」です。 時間の移り変わりと一緒に、物事が変化していく様子を表します。 「漸次◯◯する」「漸次に」という形で、副詞として使います。例えば、「病気が漸次回復してきた」ならば「病気がだんだん良くなってきた」という意味になります。 「逐次」と「漸次」は、「段階的に変化していくさま」という意味では類語であるといえます。 ただし、「漸次」には「次々に」という意味はありません。 「じわじわと」「刻々と」というニュアンスで使用される言葉です。

「矢継ぎ早に」も「逐次」の類語

「矢継ぎ早に」は「やつぎばやに」と読みます。 「矢継ぎ早に」の意味は「続けざまにすばやく物事を行うこと」です。 同じような性質の事を次から次とたたみかけるように行う様子をいいあらわします。 「矢継ぎ早に」も「続け様に行う」という意味では「逐次」の類語であるといえます。 ただし、「矢継ぎ早に」には「すばやく」という意味があるという点で「逐次」とは異なります。

「逐次」の英語

one by one

「逐次」の英語は「one by one」です。 「one by one」は「一つずつ。一人ずつ」という意味です。

They entered the room one by one.

彼らは逐次部屋に入っていった。

one after another

「逐次」の英語には「one after another」もあります。 「one after another」は「(不定数のものが)あいついで。続々と」という意味です。

She ate one chocolate after another until she got a nosebleed.

彼女は鼻血が出るまでチョコを逐次食べた。

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