「不可避」は「避けることができない」という意味の言葉で、ネットスラングでもよく使われています。一番使われているのが「草不可避」で「笑わざるを得ない」という意味になります。今回はそんな「不可避」について詳しく解説していきます。意味、語源、使い方、類語を紹介しますので是非参考にしてみてください。
「不可避」の読み方は「ふかひ」です。 「不可避」の本来の意味は「避けられないこと」「必ず起こること」です。 ネットスラングでも意味は「避けることができない」となります。 主に「草不可避」「大草原不可避」と使われ、意味は「笑わざるを得ない」となります。 この「草」や「大草原」というのは「（笑）」の意味を持つ「ｗ」が草に見えることから来ています。 なので「笑いを避けられない」となり「笑わざるを得ない」という意味になります。 他にも、 「涙不可避」なら「泣くことは避けられない」で「感動しないわけがない」という意味になります。 「課金不可避」なら「これは課金せざるを得ない」で「課金するべきコンテンツ」と褒め言葉になります。 「腹筋崩壊不可避」なら「笑わざるを得ない」「爆笑は避けられない」となります。「腹筋崩壊」とは笑いすぎることで腹筋が壊れるほど面白いという意味です。 「沼不可避」なら「沼に落ちないのは無理」となります。ネット用語の「沼」とは「実際にある沼にハマるように、抜け出せなくなるほどハマってしまうこと」を指します。なので「沼不可避」は「確実にハマってしまう」という意味です。 「炎上不可避」なら「非難や批判は避けられない」となります。ネットで言う「炎上」は「失言などが原因で多くの人から非難するコメントが殺到する状態」を表します。 「にやにや不可避」なら「にやにやせざるを得ない」です。真顔を保てないほどかっこよかったり可愛かったりした場合に使います。 「胸キュン不可避」なら「胸キュンせざるを得ない」です。何をどう頑張ってもイケメンすぎるが故にときめいてしまうことを表します。 これらの「○○不可避」という言葉は、画像などと共に単体で用いられることも多いです。 例えば、ゲームのガチャの内容が素晴らしいことが分かる画像と共に「これは課金不可避」などと使います。 ちなみに「必要不可避」は「必要不可欠」の誤用です。 「必要不可避」とは使いません。
「不可避」の例文
元ネタとなっているのは、とあるビデオ作品のファンの方々がネット上の掲示板で使い始めたからです。 ただこれといって語源や、何かネタがあったわけではありません。 掲示板の流れで「クソワロタｗｗｗ」などと使うことがタブーとされ「ワロタ」や「ｗｗｗ」の代用として「草不可避」が使われるようになりました。 そのため「草不可避ｗｗｗ」というように、「草不可避」に「ｗｗｗ」を使うこともタブーとされています。 そこから「草不可避」以外にも「○○不可避」と「不可避」が使われるようになりました。 同じビデオから生まれたスラングには「おかのした」「ファッ!?」「微レ存」などがあります。
元の意味の「不可避」の類語は「やむを得ない」「やらざるを得ない」「仕方がない」「避けて通れない」となります。 「やむを得ない」の意味は「どうすることもできない」「仕方がない」です。 「避けて通れない」は「目的達成のためには避けようがない困難や試練」という意味ですが、ネット上などでも使うことが多くなっています。 例えば、アニメやゲームなどにハマった際に同じ作者や会社が出している前作のアニメやゲームを視聴やプレイをせずにはいられなくなるような場合に「○○始めたら△△は避けて通れない」などと使うことがあります。 対義語は「回避」「忌避」「敬遠」「免れる」となります。 「回避」の意味は「避けること、不都合な事態にならないようにすること」です。 ネット上でも「草回避」と使うこともあり、この場合は「笑わずに済んだ」「笑えない」といった意味で使われています。
