「業務（ぎょうむ）」の意味は「職業・事業として日常継続して行われる仕事」、「仕事（しごと）」の意味は「しなければならないこと・収入を得るための勤め」、「作業（さぎょう）」の意味は「一定の手順で仕事をすること」です。今回は「業務」「仕事」「作業」の意味や使い分け方を紹介します。
「仕事」は、しなくてはならないこと。また、収入を得るための勤めそのもののことです。 「仕事」は最も意味が広く、それを構成する要素には業務内容や働く場所、年収、業界、職場の人間関係など数多くあります。 「業務」は、職業・事業として日常継続して行わなければならないことです。 「業務」には大別して2種類あります。日々内容が変わる業務と一定の手順でできる業務です。 後者のことを「作業」といいます。 「作業」は、一定の手順でやるべきことをすることです。 例えば、清掃などは「作業」にあたります。 「仕事」には、上記で紹介した意味以外にも、「業務」「作業」という意味もあるため、「業務」「作業」は「仕事」に言い換えることが可能です。 「仕事」「業務」「作業」の違いが紛らわしいのは、「仕事」の意味がかなり広く、凡用であるがゆえです。
「業務」は「ぎょうむ」と読みます。 「業務」の意味は「職業・事業として日常継続して行われる仕事」です。 「業」の意味は「つとめ。なりわい」です。 「務」の意味は「つとめる。つとめ」です。 同じ意味の言葉を重ねることで意味を強調した熟語です。 「業務」は、例えば顧客の電話対応や、商品の販売など継続して行われている仕事、各部署で行われている役目を言い表します。 家事や育児など家庭生活で行われることや、趣味や依頼、ボランティアで行われることは「業務」を言い表すことはできません。 主な言い回しには、
などがあります。
「業務」の例文
「仕事」は「しごと」と読みます。 「仕事」の意味は、
です。 「仕」は、サ変動詞の連用形「し」にあてたものです。 「事」は、しごと・つとめの意味です。 1つ目の「しなければならないこと」という意味では、体や頭をつかってしなければならない事をするという広い意味で「仕事をする」「仕事をした」というように言い表すことができます。 もっと狭い意味では、「収入を得るための勤め」という意味で使用され、収入を得るために勤めているその人の職業を指すときに使用することができます。 例えば、「〜を仕事とする」「〜の仕事に就く」「仕事を変える」というように使用します。 三つ目の「ある物体に力が働いて、その位置が移動すること」という意味では、力学で使用される言葉で、エネルギーを定義する物理量を言い表すときに使用されます。 この意味で使用されるのはまれです。
「仕事」の例文
「作業」は「さぎょう」と読みます。 「作業」の意味は「一定の手順で仕事をすること」です。 また、その仕事のことをいいます。 「作」は「はたらく、仕事」という意味です。 「業」の意味は「つとめる。なりわい」です。 同じ意味を重ねることで意味を強調しています。 「作業」は、一定の決められた手順で仕事を進めることを言い表すときに使用します。 例えば、顧客に決まった時刻に決められた内容のダイレクトメールを送ることを「ダイレクトメールを送る作業をする/作業を行う」などと言い表すことができます。 販売業であれば、決められた場所に商品を陳列することも「作業」になります。 主な言い回しには、
などがあります。
「作業」の例文
