「経験を生かす」と「経験を活かす」どちらの感じ表記が正しいのか迷ったことがある人は多いのではないでしょうか。今回は「経験を生かす」「経験を活かす」の違いを解説します。また、「経験を生かす」「経験を活かす」の類語や言い換え表現も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。
生かす・・・・「命を保たせる」「活用する」 活かす・・・「効果的に使用する」
「経験をいかす」は、「経験したことを上手に使って役立てる」という意味です。 「生かす」は、
という意味があります。 「活かす」は、
という意味で、例えば
などを「何かの役に立たせる」ということを伝えるときに使用されます。 つまり「生かす」のほうが意味が広く、「活かす」を内包するといえます。 「経験をいかす」の場合は、「能力を役立たせる」という意味で使用されるので「経験を活かす」表記されることが一般的ですが、「経験を生かす」でも誤用ではありません。 「活用する」という意味で「生かす」を使うと無生物を生物のようにいう表現なので、生々しい響きになります。 ちなみに「政治家をいかすも殺すも...」などの「いかす」は「生かす」を使用します。 ただし、「活かす」は常用外漢字であるため、新聞など公的な文章では「ひらがな」もしくは「生かす」と書かれます。 「経験を生かす」「経験を活かす」は、就職活動などで自己アピールをするときや、今後の意気込みを伝えるときに使用されます。 例えば、「学生時代に学んで身につけた能力を就職先で役立たせたい」と伝えたい場合に使用されます。 特に就職活動では、今までどんなことを経験してきていて、さらに身につけている自分の能力をどように役立たせて入社した先で役立たせることができるかをアピールすることは重要です。
例文
「活用する」は「かつようする」と読みます。 「活用」の意味は「その物や人が持っている機能・能力を十分に生かして使うこと」です。 「活用する」と「活かす」は同義です。 しがたって、「経験を生かす」「経験を活かす」は「経験を活用する」と言い換えることができます。 「利用する」は「りようする」と読みます。 「利用する」の意味は「役にたつように使うこと」です。 「経験を生かす」「経験を活かす」は、自分が経験し身につけた能力を役にたつように使うことであるため、「経験を利用する」と言い換えることが可能です。
「応用」は「おうよう」と読みます。 「応用」の意味は「得た原理・知識などを他の事柄にあてはめて用いること」です。 身につけた知識や技術を活用することを「応用」といいます。 「学んできた知識を応用する」など、「いかす」と言い換えることが可能です。
「百戦錬磨」は「ひゃくせんれんま」と読みます。 「百戦」は「何度も戦うこと」 「練磨」は「練り磨くこと」という意味です。 「百戦錬磨」で、「経験を積んで鍛えあげられていること」という意味の四字熟語になります。 困難や危機を乗り越えて人格や能力が磨き上げられていることを言い表すこときに使用されます。 「海千山千」は「うみせんやません」と読みます。 「海千山千」の意味は「せちがらい世の中の裏も表も知っていて、老獪な人。したたか者」です。 長い年月で様々な経験を積み、世間の裏も表も知り尽くしていてずる賢いさま・したたかな人を表す四字熟語です。 「千軍万馬」は「せんぐんまんば」と読みます。 「千軍万馬」の意味は「回も戦場に出て経験が豊かなこと。経験豊かで場慣れしていること」です。