オタク用語または若者言葉として使われる「無理」は「反転ワード」と言われ、「愛情が募りすぎてこれ以上抱えきれない」という意味です。例えば好きなアイドルやキャラクターがかっこよかったり可愛かったり嬉しい情報があったりした時に「無理」と使います。「無理」は本来「道理に反すること」「強いて行うこと」「困難」といった意味を持ちます。
「無理」の本来の意味は、
「無理」の例文
「待って」はよくオタクが使う言葉です。 これは誰かに置いてかれて「待って」と言っているわけではありません。 主に腐女子であったりアイドルや2次元のオタクの女性が自分の推しの衝撃的な情報やあまりにかっこよすぎる写真を見てしまった時に思わず発してしまう言葉になってしまいます。 これは、状況に頭が追いついておらず「いったん整理するから待って」「自分に取り込むから待って」「そんなにかっこいいなんて聞いてない受け止めきれないので待って」といったような意味が含まれます。 興奮しすぎたオタクが語彙力を失うことはよくあることで「待って待って待って」としか言えなくなることが多いです。 Twitterで、『オタクの「待って」はNow loadingだから』というツイートがかなりバズりました。 また実際に英語でも、興奮した状況において「wait」と叫ぶこともあります。 受け止めきれない時は、思わず「待って!」と言ってしまうのでしょう。 ちなみに「wait」の略語スラングは「w8」です。
「つらい」も「無理」と同じように、よく使われる反転ワードです。 本来の意味は「苦痛で耐え難い」となります。 しかし、これがオタクの手にかかると良い意味になります。 「つらい」は「あまりのかっこよさや可愛さ、素晴らしさに気持ちが高ぶりすぎて抱えきれない」といった意味合いになり、「可愛すぎてつらい」「好きすぎてつらい」となります。 Twitterなどを見てると、画像とともに「つらい」「つら」「つらみ」とだけつぶやかれていることも多いです。 これは「かっこよすぎてる」「好きすぎる」「わたしの性癖にぶっ刺さってる」といった意味を込めて使われています。
そして「しんどい」も「つらい」と同じような意味を含めて使われている反転ワードです。 本来の意味は「負担や疲れを感じるさま」です。 「つらい」は精神的に気持ちが高ぶっている様子が伺えるのに対して、「しんどい」は「かっこよすぎて息が出来ない」「良すぎて頭がクラクラする」「可愛すぎてもはや無気力」といったように、肉体的に支障をきたすような時に使います。 ですが、オタク自身は「つらい」と「しんどい」をわざわざ使い分けてはいません。 その時咄嗟に出た言葉をただ使っており、同時に使うこともあるでしょう。 「待って無理かっこよすぎてつらいしんどい」と、言うこともよくあります。