「根元(ねもと)」と「根本(ねもと)」の意味は、どちらも草木の根のある部分。物の付け根の部分です。意味に違いはありませんが、「根のもと」という意味で使う場合は「根元」の方がよく使われる傾向にあります。
「根元」には「ねもと」と「こんげん」の2つの読み方があります。 「根本」にも「ねもと」と「こんぽん」の2つの読み方があります。 「ねもと」と読む場合、「根元」と「根本」に違いはありません。 どちらも「根のもと。根のある部分」の意で、転じて「柱などのものの付け根の部分」という意味があります。 草木に対して使う場合も、物体に対して使う場合も、「根元」と「根本」の使い分けはありません。 しかし、「根のもと」の意味の場合は「根元」の方がよく使われる傾向にあります。 「根本(こんぽん)」の意味は「物事を成り立たせるおおもと」です。 それが否定されると物の成立が危うくなる、一番大切なものを指します。 「学校教育の根本にある問題」「新学説を根本から否定する」「根本的に間違っている」などと使います。 「根本(こんぽん)」の類語には「根底」があります。 「根元(こんげん)」の意味は2つあります。 1つ目は「物事を成り立たせるおおもと」という意味で、これは「根本」と同義です。 しかし、この意味で「根元(こんげん)」を使うことはあまりせず、「根本(こんぽん)」に言い換えられます。 「根元(こんげん)」の2つ目の意味は「事の起こり。物事の始まり」で、この意味は「根本(こんぽん)」にはありません。 「諸悪の根元」「根元的な誤り」「政治腐敗の根元を断つ」「根元を究める」などと使います。 「根元(こんげん)」の漢字は「根源」とも書きます。 「根本(こんぽん)」と「根元(こんげん)」の意味も非常に似ています。 「根本(こんぽん)」は「物事の基礎」の意で、「根元(こんげん)」は「物事の始まり」の意です。 始まりが基礎になっている場合があるので、その場合は「根本(こんぽん)」と「根元(こんげん)」は同義ということになります。
「根元」の例文
「根本」の例文