「大元(おおもと)」は「物事の根本」という意味で使用される言葉です。「〜の大元となっているもの」などの使い方で耳にすることが多いのではないでしょうか。今回は「大元」の読み方と意味を解説します。また「大元」と「大本」の違いや、類語も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「大元」の読み方は「おおもと」です。 「大」は音読みで「ダイ・タイ」、訓読みで「おお・おおきい」と読みます。 「元」は音読みで「ゲン・ガン」、訓読みで「もと」と読みます。 固有名詞として使用する場合では、「だいげん」と読むこともあります。 「大元(おおもと)」の意味は、「物事の根本」です。 物事の起こりや起源、物事が生じるところや生じさせるところを「大元」と言い表すことができます。 ちなみに岡山市の地名でも「大元」があります。
「大元(おおもと)」の例文
「大元(だいげん)」は人物の固有名詞です。 「大元」は、中国の渤海(ぼっかい)で国王となっていた人です。 姓が「大」で、名が「元」です。 大元は、「後渤海(ごぼっかい)」を建国しました。 また、日本にも「大元ACN」というタイヤ関連の企業が東京都にあります。
「大元帥明王」は神の固有名詞です。 「帥」は音読みで「すい」だが、「大元帥明王」では発音せず「だいげんみょうおう」と読みます。 「大元帥明王」は、仏教における尊格(仏様)である明王の一つで、明王の最高尊である「不動明王」に匹敵する力があると言われています。
「元」は「もと・本源」「はじめ」、「第一」という意味があります。 「元はと言えば」「火元」などのように、物事の初めや原因、それ以前の状態を言い表す場合に使用される漢字です。 「本」は「ね・ねもと」、「はじめ」、「もとづく」という意味があります。 「本を正す」「本源」というように、「物事の大切な部分」を言い表す場合に使用されます。 どちらも同じ意味をもつ漢字であるため、「大元」・「大本」どちらで表記しても意味が変わってしまうということはありません。 それ以外にも「もと」には、「基」「下」という漢字があります。 「基」は「もと・もとい」、「もと」「もとづく」という意味です。 「失敗は成功の基」「基の思想」というように、物事を成り立たせる土台の部分という意味で使用される漢字です。 「下」は「した」「あと・うしろ」「身分や等級が低いこと」という意味です。 「灯台下暗し」「足下」といったように、物の下の部分や規則や支配の及ぶ範囲をさす場面で使用される漢字です。
「大元(おおもと)」の類語には
例文
「大元(おおもと)」の英語には、
Poverty is at the root of high crime rate in this community.
この地域における犯罪率の高さの大元には貧困がある。
大元について理解を深めていただけたでしょうか?