「にわかファン」とは、今までファンでなかったのに世間で人気が出ると突然ファンと公言したり一時的にファンになってしまう人のこと指す。逆に、流行に左右されず一つまたは一人に愛情を注ぎ続ける人を「コアファン」という。
「にわかファン」とは「突然ファンになった人」「よくも知らずにファンと公言している人」を指します。 「にわかファン」のことを略して「にわか」とも言います。 ちなみに「にわか」を漢字表記すると「俄」もしくは「俄か」となります。 ただし「にわかファン」の場合は平仮名表記が普通です。 「にわか」は「にわかに」の形で使い、本来の意味は「物事が急に起こるさま」「突然」です。 「にわか」の漢字は「俄」となります。 また名詞の上に付くことで「急にその状態になるさま」を表します。 にわか雨、にわか成金、にわかファンがそうです。 「にわかファン」は「にわかオタク」とも言います。
「にわか」と似た言葉に「新規」があります。 どちらも「にわかファン」「新規ファン」と使われています。 「新規ファン」の意味は漢字の通り「新規にファンになった人」です。 ファン歴が短い人、最近ファンを始めた人を「新規ファン」と言います。 「新規ファン」を使う場合は、対象となる人や物事に対しての熱量は「れっきとしたファン」であることが多いです。 単純にファンになったのが最近なだけで熱量は強く、これからもずっと応援し続けるであろうファンを指します。 それに対して「にわかファン」は話題となったから突然「ファン」を公言する人を指します。 そのため熱量は一時的なものが多く、ブームが去ると共にファンではなくなることが多くなっています。 突然振りすぐに止む「にわか雨」と同じです。 「にわか」と「新規」にはこうした違いがあります。
「エセ」の意味は「にせものであること」です。 また「つまらない」「質の悪い」といった意味も持ちますが、ネットなどでは「にせもの」「本物ではない」の意味で使われています。 漢字では「似非」「似而非」と書きます。 テレビなどでも「エセ関西弁」などと使われていますよね。 「エセ」はネットだけでなく、日常会話でも出てくることが多く広く一般的に使います。 他にも「エセ○○」と名詞に付きます。
「イナゴ」は「ネットイナゴ」とも言われており、「人気ジャンルを食い荒らしていく人たち」を指します。 これは、インターネットサイトに突然現れて流行っているアニメやライトノベル、ゲームなどの作品に食いついて騒ぐに騒いですぐに次の流行っているものに流れていく人たちのことです。 大勢で大量のコメントなどをすることから、畑の作物を食い荒らして次の作物に飛んでいく昆虫の「イナゴ」からそう呼ばれています。 にわかファンであることから界隈のルールなどを知らずにKYな発言を繰り返したり、敬意を払わずにクレクレ厨だったりするマナーの悪いファンを批判する際に使われることが多くなっています。 数字の語呂合わせで「175」とも言われています。
「DD(でぃーでぃー)」はアイドル用語で、「誰でも大好き(Daredemo Daisuki)」の頭文字を取ったものです。 特定のアイドルを応援するのではなく、複数のアイドルを「掛け持ち」で応援する、いわゆる「複数推し」「全推し」をしている人を指します。 「DD」はしばしばネガティブな意味合いで使われます。 アイドルが無名の時代からずっと応援している年季の入ったファンからしたら、有名になった人は誰にでも飛びつく「DD」は鬱陶しい存在にあたります。「ミーハー」と近い意味ですね。 「私DDだから〜」と自ら宣言する時に使う場合もあります。
「エアプ」は「エアプレイヤー」を略したネットスラングです。 「エアプレイヤー」とは、実際にプレイしたことのないゲームをあたかも実際にプレイしたかのように振る舞うプレイヤーのこといいます。 現代では、インターネットなどからゲームに関する情報を集めることが可能であるため、実際にゲームをプレイしていないにも関わらず知識をひけらかす人たちが増えている傾向にあります。 そういった、実際にプレイしていないのに知識をひけらかす・プレイしている人を煽るといった行為をする人を「エアプ(エアプレイヤー)」と呼びます。
2019年にラグビーワールドカップが行われました。 その際に、驚くほどラグビーの人気が爆発し、予想を大きく上回る集客と視聴率で日本を賑わせましたよね。 このワールドカップ出場を機にファンになった人たちを「にわかファン」と称したことで「にわか」という言葉が注目されました。 ネットニュースなどの見出しにも「にわかファン」が使われることも多く、さらには自ら「にわかだから」と公言して楽しむ人も多くいました。 これだけ「にわかファン」が増えたのは、やはり自国開催であることと、日本代表の強さと試合の展開の面白さ、そして日本選手たちの素晴らしさでしょう。。 楽勝と言われていた相手ロシアに先制トライを許した苦しい試合(結果は勝利)、さらには世界ランキング2位のアイルランドに先制されるも後半で逆転勝利をする試合、そして難敵と言われたサモアにはまたも苦しいスタートからのラストワンプレーでトライを奪って勝利した試合、そして過激発言もあった宿敵スコットランドにも逆転勝利を収め、大盛り上がりでした。 そして合言葉である「ONE TEAM」は、2019年の流行語大賞に選ばれましたね。ラグビーのルールやプレイも仲間との連携がとても大事であり、さらに活躍した選手もインタビューなどで個人のプレイなどには言及せずに「ONE TEAM」という言葉を使い、仲間を思いやり応援してくれる人への感謝も伝えてくれたりと、選手たちの言動や絆の強さに感動したファンも多かったことが「にわかファン」を急増させた理由でしょう。