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「お茶目」は褒め言葉?目上に使える?死語?意味と由来、類語を例文つきで解説

「お茶目」は「無邪気ないたずらをする様子」という意味です。また、ふざけたことを言ったりして人を笑わせるような人を差して「お茶目」といいます。「お茶目な人だね」と言い表すことってありますよね。今回は「お茶目」の正しい意味と由来、使い方を例文付きで解説します。また「お茶目」の類語も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

「お茶目」の意味と由来

「お茶目」は「おちゃめ」と読みます。 「お茶目」の意味は「無邪気ないたずらをする様子」です。 また、ふざけたことを言ったりして人を笑わせるような人を差して「お茶目」といいます。 無邪気で可愛らしい様子を言い表す言葉なので、褒め言葉として使用されることが多いです。 ただ、悪い意味で「お調子者」「ふざけている」という意味で使用されることもあるので一概に「褒め言葉」とも言えません。 「お茶目」は「茶目」に接頭語の「お」をつけた表現です。 「茶」には、「おどけること」「ちゃかす」「いい加減なことを言う」という意味があります。 「目」は「めかす」、または人をあらわす「やつめ(奴め)」などに付く強調の接尾辞「め」とも言われています。当て字という節もあります。 この「茶」と「目」を組み合わせて「茶目」ではなく「無邪気にふざける人」という意味で使用されるようになり、接頭語の「お」をつけて使用されるようになりました。 「茶目」についている接頭語の「お」の敬語の種類は丁寧語ですが、厳密には美化語です。 「丁寧語」は「です」「ます」のように物事を丁寧にいうことで相手に敬意を示す敬語表現ですが、敬意を示す相手の有無を問わず幅広く使用することができます。 「美化語」も敬意を示す相手の有無を問わず使用することができますが、主に「お天気」「お菓子」のように物を上品にいう時に使います。 また、「お茶目な人」と相手を差して使用する場合、接頭語の「お」は相手を高めるために使用している尊敬語として捉えることもできます。

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「お茶目」の使い方と例文

「お茶目」は人の性格を言い表すときに使用する言葉です。

  • お茶目な人
  • お茶目な一面
  • 茶目っ気
  • 茶目っ子

という言い回しで、ユーモアがあることや、人を笑わせたりすることができる明るい性格であることを伝えることができます。 目上の人に人を紹介する場面で「彼はお茶目で...」と使用するのは問題ありません。 ただ、目上の人のことを「お茶目」というのは注意が必要です。 上述したように「ふざけている」というニュアンスで捉えてしまう人もいますし、目下の人に「お茶目」と言われると「バカにされている」と思ってしまう人もいます。 社内の上司など関係性によっては「お茶目ですね」と言っても問題ないこともありますが、目上の人の性格を指すのであれば「親しみやすい」など別の表現を使用するほうが良いでしょう。

例文

  • 彼は気難しそうな見た目とは裏腹に意外とお茶目な人である。
  • お茶目な一面に心を惹かれた人は沢山いるだろう。
  • 私の祖父は茶目っ気のある笑顔が可愛い。
  • 末っ子は兄弟で一番の茶目っ子だ。

「お茶目」の類語

ひょうきん

「ひょうきん」の意味は「気軽で、ふざけるようなことを言ったりしたりする様子」です。 おどけたり、ふざけたりして人を笑わせる人を「ひょうきん」といいます。 「ひょうきん」は漢字で「剽軽」と書きます。 語源は中国の「剽軽(ひょうけい)」という言葉です。 中国語の「剽軽」には「すばやくて身軽」という意味があり、日本で「軽率」という意味で使用されるようになりました。そこから転じて「気軽にふざけるようなことをするような人」という意味で使用されるようになったといわれています。 「お茶目」も「ひょうきん」も非常によく似ていますが、「お茶目」には「無邪気ないたずらをする様子」という意味があるので「可愛らしさ」が含まれます。 また、「気軽」という意味があることからもわかるように、軽率さや軽薄さがあって「ふざけている」というニュアンスが強い言葉です。

お調子者

「お調子者」の意味は「いい加減に調子を合わせる人」です。 「お調子者」は、「調子者」に接頭語の「お」をつけた言葉です。 この場合の接頭語の「お」も丁寧語ですが、美化語と捉えることもできます。 ただ、「お調子者」は、例えば「褒められると調子にのって大口を叩いてしまう」という調子に乗りやすい性格や、とにかく調子を合わせるだけで実際は何も考えていないなど悪い意味で使用されることの多い言葉です。 したがって上司など敬意を払うべき目上の相手に「お調子者ですね」ということは失礼にあたります。 「お茶目」のように「明るい」「おもしろい」という意味で使用したいのであれば、「お調子者」という言葉は使わないようにしましょう。

ユニーク

「ユニーク」は、「他にはない特徴をもっている・独特な様子」です。 「ユニーク」という言葉自体には「面白い」という意味はありませんが、「他の人にはない面白さをもっている人」という意味で、「ユニークな人」と言い表すことがあります。 「お茶目」のように「ふざけるようなことを言ったりしたりする」という意味はありません。 ただ、「変わっている人」という意味で捉えられてしまうこともあるので、注意が必要です。

「お茶目」の英語

humor

「面白い」という意味の英語は「humor」です。 「humor」は名詞で、「humorous」で形容詞です。

He's got a great sense of humor.

彼はとてもお茶目な人なんですよ。

playful

「いたずら好きな」を意味する英語は「playful」「naughty」「mischievous」などがあります。 「play a prank on...」で「...に悪ふざけをする」という意味です。

That girl is a little playful, but very kind to people.

彼女は少しお茶目だけど、優しい子です。

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