「お邪魔させていただきます」は訪問することをへりくだっていう語です。「○時にお邪魔させていただきます」などと使われたり、建物に入る瞬間の挨拶として使います。
「お邪魔させてただきます」は、「おじゃまさせていただきます」と読みます。 「お邪魔させていただきます」は、人を訪問することをへりくだっていう語です。 例えば、取引先にアポをとるときなどに使います。
【件名】 弊社製品に関する説明の日程に関して 【本文】 タチツテト株式会社営業部 三ツ谷様 いつもお世話になっております。 株式会社マミムメモ物産営業部の麗日です。 先日お問い合わせいただきました弊社製品の取り扱いについて、ご要望いただいた通り私どもから直接ご説明させていただきたく存じます。 日時:9月8日(水)11:00〜12:00 場所:御社2F 会議室 上記日程で差し障りがございましたら、お手数ですがご都合の良い日程をお知らせいただければ幸いです。 当日は私が担当者に同行し2名で貴社へお邪魔させていただきます。 ご多忙の折恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。 麗日
「お邪魔させていただきます」は、建物に入る瞬間の挨拶としても使います。 例えば、上司の自宅を訪問するときなどです。 ビジネスシーンでオフィスに入るときの挨拶としては、あまり使われません。 オフィスに入るときの挨拶には「失礼します」などが適しています。 「お邪魔しました」とすると、建物を出るときの挨拶としても使えます。
例文
「お邪魔します」は、品詞分解すると「お」+「邪魔」+「し」+「ます」となります。 「邪魔」についている「お」は、謙譲語の接頭辞です。
接頭辞「お(ご)」敬語の種類は文脈によって尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなります。
この場合の接頭辞「お」は、自分の動作に対してつけているので謙譲語になります。
「させていただく」は「させてもらう」の謙譲語です。 「させていただく」を使用するには、
の2つの条件が必要です。 「お邪魔させていただきます」の場合は、訪問することに対して相手に許可を得ているので正しい使い方です。
「ます」は丁寧語です。 丁寧語は、文章の最後につけることで文章全体を丁寧にすることができる敬語表現です。 したがって、「お邪魔させていただきます」は謙譲語+謙譲語+丁寧語の敬語表現です。
「お邪魔します」は「邪魔」に謙譲語の接頭辞「お」をつけて、「する」の連用形「し」に丁寧語「ます」をつけた敬意表現です。 「お邪魔します」も目上の人に使うことができます。
「お邪魔いたします」は、品詞分解すると「お」+「邪魔」+「いたす」+「ます」となります。 「邪魔」についている接頭辞「お」は謙譲語です。 「いたす」は「する」の丁重語です。 丁重語とは、謙譲語Ⅱともいわれ自分の動作をへりくだることで相手に敬意を示すという点で謙譲語と同じですが、通常の謙譲語とは違い聞き手・読み手に敬意を示す敬語です。 「ます」は丁寧語です。 「お邪魔いたします」は、謙譲語+丁重語+丁寧語の敬語表現なので、謙譲語+丁寧語の「お邪魔します」よりも丁寧です。
「伺います」は「うかがいます」と読みます。 「伺います」の意味は「訪問する」です。 「伺う」は「訪問する・聞く」の謙譲語です。 社外の人とアポを取るときに「14時に貴社へ伺います」などと言い換えることができます。 ただし、「伺います」は「お邪魔させていただきます」とは異なり、建物へ入るときの挨拶としては使われません。
「失礼します」は「しつれいします」と読みます。 「失礼します」の意味は「相手に対して礼儀に反する言動をすること」です。 また、立ち去ることを丁寧に言う語です。 建物に入るときの挨拶として「お邪魔させていただきます」と言い換えることができます。 また、「お先に失礼します」などと立ち去るときの挨拶としても使うことができます。 「失礼します」は「失礼」に「する」の連用形「し」と丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「失礼します」の「する」を丁重語「いたす」に変えて「失礼いたします」とすると、より丁寧になります。
「ごめんください」は、訪問・退去の挨拶として使用される言葉です。 「ゆるす」という意味の「免(めん)」に尊敬を表す接頭辞「ご」と「くれ」の尊敬語「ください」をつけた敬語表現です。
「上がらせていただきます」は「あがらせていただきます」と読みます。 この場合の「上がる」は「室内に入る」という意味で、「上がらせていただきます」は「室内に入らせてもらう」という意味になります。 「上がらせていただきます」は「上がる」に「させてもらう」の謙譲語「させていただく」と丁寧語「ます」をつけた正しい敬語表現です。 室内に入るときの挨拶として「お邪魔します」と言い換えることができます。 また、「上がる」には「仕事が終わる」という意味もあります。 「お先に上がらせていただきます」で、職場で「先に帰らせてもらいます」という意味の挨拶として使うこともできます。